元静岡朝日テレビ松田和佳「さんま御殿」で吉本移籍後初出演「好奇心とやる気しか」キャラ変宣言

意気込みを語りガッツポーズする松田和佳(撮影・中島郁夫)

静岡朝日テレビを退社し、6月からフリーアナウンサーとして吉本興業と所属契約を結んだ松田和佳(わか、27)が、8日放送の日本テレビ系「踊る!さんま御殿!!」(火曜午後8時)で、移籍後初のテレビ出演を果たす。小学校から大学まで名門・慶応義塾の系列校に通い、大学時代には、きものクイーンコンテスト2016グランプリ受賞、ミス日本コンテスト出場など“華麗な経歴”を持つ彼女がこのほど日刊スポーツの取材に応じ、再出発へ向けた意気込みなどを語った。

約170センチのスラリとした長身に、笑顔が輝く。松田は「今までは報道をメインにやってきたので、自分のキャラクターを出す場面もあまりありませんでした。真面目にやってきた分、これまでと180度反対方向に振り切ったチャレンジがしたいなと思いました。温室育ちで怖いもの知らずですが、好奇心とやる気しかないです」と語った。

決断したのは“お笑い界のガリバー”吉本興業入り。前職時代の数少ないバラエティー番組出演時に芸人らと絡み、面白さを感じていたという。「新しい価値観に出会ったような感じがして、芸人さんにイジられるのも面白いと思っていました。幅広いジャンルの仕事にもチャレンジできそうですし、魅力的だなと思いました」。知人を通じてコンタクトをとり、面接などを経て契約が決まった。

吉本入り後、初のテレビ出演となる8日の「さんま御殿」は「女子アナ浴衣祭りSP」と題されており、神田愛花(43)や鷲見玲奈(33)、同じ静岡の放送局にいた矢端名結(29)らと共演する。これまでとは違った立場での出演に「子どもの頃から見ていた番組でしたし、出演者も豪華すぎて。一言で言うとすごく楽しかったです」。

同じ吉本の大先輩となる司会の明石家さんま(68)からは所属の経緯なども聞かれたといい「イジってもらえました。『何で吉本なの』って聞かれて、楽しそうだと感じたからと話したら『かわいそうに』って言われました」と笑った。

今回の出演は初めて書いた番組アンケートの内容がスタッフの目に留まったことから決まった。担当マネジャーらと何度もミーティングを重ねて自身の生い立ちなどを踏まえたエピソードを書き込んだといい「ぶっ飛んでいるなというエピソードもありましたし、ディレクターさんやプロデューサーさんからも、『あなただから経験できたことだと思うので、それをみせていい』と言われて。どの話が番組で使われているかはわからないですけど、自信にもなりましたし、さらっと話を振られた時に、しっかりと話すこともできました」。収録後はマネジャーらから労われ「みんなで作り上げている感じがして、すごく楽しかったです。まだ(フリー転身後)1つ目のテレビ出演ですが、これを皮切りに頑張れるところまで頑張りたいなと思えました」。

真面目な両親のもとで育ち、学生時代の同級生には大企業経営者の御曹司らも多かった。自宅でお笑い番組を見る機会も多くはなく、「吉本新喜劇」はテレビ放送も含めて見たことがなかった。所属決定後に大阪・なんばグランド花月に足を運んで観劇。「とても面白かったです。(冒頭の)この音楽ってここで流れるやつだったんだ!と1人で感動していました(笑い)」と振り返り、「客層も幅広くて、いろんな世代から愛されているんだなと実感しました」。

特技は大学まで16年間続けた乗馬や書道など。「馬には詳しいですし、愛は負けません。芸人さんは競馬に関わっている人も多いので、いつか番組とかで一緒にお仕事できたらうれしいですね」と語り「まだ賭け事はしたことがないですけど、そちらもぜひやってみたい」と“初ギャンブル”への意欲も口にした。

フリー転身を機に、新たな姿をみせていく。「第一印象で『近寄りがたい』とか『きつそうだよね』って言われることは多いです」と語るが、実際に話してみると柔和で話しやすい印象を受けた。「本当はみなさんと気軽に話したいなと思っているので、ウエルカムです! 芸人さんに川に突き落とされたりとか、新しい世界に飛び込んで見てみたい気持ちが強いですし、MCやナレーションなどもどんどんやっていきたい」。

新天地で殻を破る。松田の覚醒がすでに今から楽しみになっている。【松尾幸之介】

○…松田は春夏連続の甲子園出場を決めた慶応(神奈川)へのエールも送った。森林貴彦監督は幼稚舎時代に6年間担任だった。当時から高校年代の野球部コーチを務めるなどしていたといい「慶応幼稚舎は6年間、担任の先生が変わらなくて、森林監督とは家族ぐるみの付き合いです。今でもたまに会いに行っていて、LINEで祝福の連絡を入れました。センバツも家族で応援に行きましたし、夏の甲子園もぜひ行きたいですね」。センバツのスタンドでは清原勝児内野手の父・和博氏を見かけたことも。「オーラがすごいです」と明かし「プレッシャーもあると思いますが、選手には頑張ってほしい」と話した。

◆松田和佳(まつだ・わか)1996年(平8)5月29日生まれ、東京都出身。父は外資系金融マン。慶大商学部卒。中学時代はテンカラットプリュームに所属し、ファッション誌「ラブベリー」専属モデルやNHK Eテレ「テストの花道」レギュラー出演などを経験。大学在学中の16年には、きものクイーンコンテストでグランプリ受賞。20年4月、静岡朝日テレビに入社し、昨年10月に退社。特技は馬術、書道、着付け、トラック運転(2トン)。身長168センチ、血液型O。