大ヒットレディースコミックスを実写映画化した「セフレの品格 初恋」(城定秀夫監督)が7月21日に、「-決意」が8月4日に連続公開された。
過激なタイトルながら男女関係の本質を突く内容、ぬれ場を多数、描きながらレイティングはR15(15歳未満鑑賞禁止)で高校生でも鑑賞可能なことが話題を呼んでいる。ダブル主演の行平あい佳(32)と青柳翔(38)が日刊スポーツの取材に応じ「対人、過ごしやすい原始的な関係を描いた映画」(行平)「15歳でも恐れずに見に来て」(青柳)と訴えた。
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行平は女手一つで娘を育てる36歳バツ2の派遣社員・森村抄子、青柳は抄子の初恋相手でバツ1の産婦人科医・北田一樹を演じた。「-初恋」で、抄子は高校の同窓会で一樹に誘われ、関係を深めたくなったがセフレになることを提案される。あり得ないと思いつつ関係を続ける中で、一樹と向き合い、人間性に触れ、かけがえのない存在と感じていく。一樹も、割り切った関係を女性に求める要因となった心に負った過去の傷を直視する中で、抄子に心の安らぎを感じていく。
恋愛、結婚という形では、くくることが出来ない男女の関係を描く。ネガティブな印象を受けるワードが題名だが、行平は「ビックリする方って絶対、いらっしゃると思うけれど、中身を見てもらわない限り、伝わらない」と訴えた。
「お互い、ギリギリ頑張って、切実に生きている2人にとっては、この関係性でしか満たされない。幸せを感じられる、唯一の道だったとしか思えない」
「-決意」で、一樹はある事情から17歳の少女・山田咲(高石あかり)の親代わりとなるが、咲が抄子への嫉妬心から事件を起こしたことで、抄子にセフレの関係を終わらせることを提案。抄子も23歳のボクサー市原猛(石橋侑大)に思いを寄せられ、関係を持つ。
互いに隣には別の人がいても、苦悩と寂しさがにじむ…そんな2人の目の色に、この作品が描く男女の本質があると行平も青柳も考えている。青柳が「『セフレ』という言葉の裏には男女間の悩みがある。字面だけで読んで否定すべきじゃないと、改めて痛感しました」と言えば、行平も「文字面だけ見て、反射的に何かを言っちゃう今の時代…そこを試されるのが、この映画」と力を込めた。
製作陣の周辺にも「セフレ」と呼ばれる関係から結婚したり、そうした関係性を理解し合って、うまくいっている男女はいるという。行平は「この2人を通して学んだのは男、女と言うより対人ということ。関係性をフラットに…自分も過ごしやすくて、相手にも負担がかからないという、本当に原始的なことで良かったんだと。楽になりました」と、かみしめるように語った。【村上幸将】
◆行平あい佳(ゆきひら・あいか)1991年(平3)8月8日、東京都生まれ。早大卒業後、フリーランスの助監督として映画の世界に入り、CMなどの絵コンテライターとして活動。17年にTBS系ドラマ「コウノドリ」で、女優として本格的に活動を開始し、18年に城定監督の映画「私の奴隷になりなさい 第2章 ご主人様と呼ばせてください」で映画に初主演。主な出演作は、23年の日本tレビ系ドラマ「リバーサルオーケストラ」など。
◆青柳翔(あおやぎ・しょう)1985年(昭60)4月12日、札幌市生まれ。09年1月の舞台「あたっくNo.1」で俳優デビューし、同年に劇団EXILEメンバーに。11年の日本テレビ系ドラマ「ろくでなしBLUES」に主演し12年の映画「今日、恋をはじめます」では第22回日本映画批評家大賞新人賞。22年のWOWOW「アクターズ・ショート・フィルム2」では、監督に初挑戦。主な出演作は16、17年の「HiGH&LOW THE MOVIEシリーズ」など。