昨年5月に61歳で亡くなった夫の上島竜兵さんの妻でタレント広川ひかる(52)が10日、都内で著書「竜ちゃんのばかやろう」(KADOKAWA)発売記念会見に登壇した。
「竜ちゃんのことをどうしても忘れてほしくない」との思いを込め、本名の上島光名義で思い出などをつづった1冊。上島さんの死後はステージ1の乳がんも発覚。「ちょうど今日から1年前が乳がんの結果待ちの時で、まだ地に足がついていない状態でした。あれから1年たって、このような場に立たせていただくこと、不思議な気持ちと感無量な気持ちであります」と語った。
昨年9月にがんの手術を行い、同10月からは放射線治療、現在はホルモン剤を服用している段階で、少しずつ回復へ向かっているという。執筆は今年2月から始め、約半年で発売に至った。「本の中には自分勝手ですけど、キュートな上島竜兵がいるので」といい「かわいらしい一面や、みなさんがあまり知らない姿を読んで知っていただけたらなと思います」と呼びかけた。
結婚生活での思い出にはCM撮影で向かった米ハリウッドでの日々を挙げた。「旅行はほとんど行ったことがなかったのですが、缶コーヒーのCM撮影でハリウッドに向かいました。海外旅行が嫌いな竜ちゃんでもハリウッドのスタジオで撮影できるのがうれしかったみたいで、とても楽しそうにしていたのを覚えています。彼は俳優志望でしたので、トミー・リー・ジョーンズさんと共演しましたが、すごく喜んでいて、撮影の空気感にも感激していましたね。またいつか一緒に来たいね、撮影したいねというのを言っていたんですけど、それっきりになってしまいました」。
ダチョウ倶楽部のメンバーらへの感謝も口にした。「肥後さんや寺門さんが支えてくれて、本当にありがとうございますと感謝を伝えたい」と語り、「竜兵会の仲間やその他の芸人仲間のみなさんにもありがとうございますと伝えたいです。今でも竜ちゃんのことを話題にしてくださったり、テレビやラジオでお話ししてくれるのをありがたいと思ってます。話してくれたらそこに竜兵さんが存在すると思うので。感謝の気持ちでいっぱいです」。
一方で、一連の報道に関する懸念を吐露する場面もあった。「私のような経験をした方って数多くいると思うんですよね」と切り出し「竜ちゃんのニュースが流れた時に、悲しくなってしまった方がいらっしゃったら本当に申し訳なく思っています。今の世の中は本当に竜ちゃんのようになってしまった人も多いと思いますし、私と同じ遺族のようなことになっている人も多いと思います。そうした方に、私も100%前向きになっているわけではないんですけど、少しでも前向きになれるお手伝いができたらいいなと思っています」と語った。
「竜ちゃんのばかやろう」という著書タイトルについては「感情としては悲しいとか寂しいとかそういう感情がもちろん強いんですけど、いろんな手続きをしたり作業する間に『何で私にこんなことやらせるんだよ』という怒りの感情がめぐってくることがあるんですよね。なんでいなくなってしまったんだばかやろうという。そういうところのばかやろうだと思ってください」。
本の帯には盟友、出川哲朗からの「竜さん!生きてこそ!」、劇団ひとりからの「いまもみんなで集まれば竜兵さんの馬鹿話で相変わらず笑ってますから、ひかるさん、どうぞご安心を」というメッセージが記されている。広川は「出川さんの言う通りだと私も思います。生きてこそだと思います」と語り「生きていればうれしいことも悲しいことも経験できるし、もっと竜ちゃんといろんなことを経験したかったので。その通りだと思います」。ひとりのメッセージについても「温かいコメントをいただいて。このコメントの中に完結していると思います。愛と優しさ。本当に感謝しています」と話していた。