永山瑛太が10月フジ「火11」で上田誠氏と18年ぶりタッグ「昔の自分に教えてあげたい」

「時をかけるな、恋人たち」に出演する吉岡里帆(左)と永山瑛太

永山瑛太(40)が10月10日開始のカンテレ制作フジテレビ系の連続ドラマ「時をかけるな、恋人たち」(火曜午後11時)に出演し、主演吉岡里帆(30)の恋の相手役を務めることが14日、分かった。

2人はドラマ初共演。「ヨーロッパ企画」上田誠氏によるオリジナル脚本の新感覚タイムパトロール・ラブコメディーとなる。

永山は23世紀から来たタイムパトロール隊員・井浦翔を演じ、主人公の吉岡は広告代理店に務める常盤廻(めぐ)を演じる。永山は役柄について「ピュアで不気味な公人として、恋を優先するタイムパトローラーです」と手短に解説した。

永山は上田氏が脚本を手がけた05年の「サマータイムマシン・ブルース」で映画初主演。今作では18年ぶりのタッグとなる。

「打ち合わせでお会いできて、すごく光栄でしたし、自分が俳優を始めて、初主演で上田さんの世界観に触れることができて、そこから18年ぶりに、また上田さんの世界観の中にいると、設定は全然違うのに、感覚的に思い出すところがあって。時空を超えて後々、つじつま合わせをする、ミッションコンプリートしたときのお芝居っていうか、なんか自分の体の中に上田さんの世界観があって。それが、今、またよみがえってきていて、すごく感慨深いものがありますね」

脚本を読んでの感想について語った。

「『サマータイムマシン・ブルース』という映画を一緒にやらせていただいたので、上田さんの世界観はもちろん知っていました。タイムトラベルものとしてすごく難解な部分もあるんですけど、「つじつまを合わせる」ことが大事なドラマになってくるので、ワンシーンでも、ある一挙手一投足が、後々のつじつま合わせにとって、大事な意味があり、シンプルに楽しんで演じていい部分と、ちゃんと監督と吉岡さんとディスカッションしながら進めて行く部分とをつかんで演じていければと思っています」

「サマータイム-」もSF映画だった。同じSFではあるが、当然感触は違うという。

「SF系の話ですけど全然違いますね。今回、タイムパトロールっていう公人としての孤独感みたいなものが、どっかにあるんですよ。翔として、一人でつくっていって、思いだけで進んでいっている部分があるから。今回、結構孤独を感じますね。(笑い)。でも、吉岡さんが本当にしっかり受け止めてくれるので、のびのびと演じさせてもらっています。上田さんの世界観に触れられて、またとても良い時間を過ごさせていただいてます」

上田氏が主宰する「ヨーロッパ企画」の本拠地は京都。共演の吉岡は京都出身だ。

「京都出身なので、ヨーロッパ企画さんってやっぱりスターっていうか。いつか一緒にお仕事したいなってずっと思っていたので、今回、念願かなってうれしいですし、10代の時の私が知ったら驚くと思います。『ヨーロッパ企画の上田さんが書いた作品をあなたは主演で演じるよ』って・・・あっ! 今、まさに時をかけたいですね! 昔の自分に会いに行って教えてあげたいです」

10代の時に同企画に参加したいという意思もあったという。

「京都の小劇場の客演をしていた時期に、ヨーロッパ企画に入れないかなと思って、直接連絡したことあったんです。でも、劇団員さんの募集はされてなくて、断念しました。だから巡りあわせで、こうやって、あの時はかなわなかった夢が実現することをうれしく思います」

そんな永山演じる翔と、吉岡演じる廻は出会い、特命を受けて違法なタイムトラベラーを取り締まることに。気付けば2人は恋に陥ってしまうが、かつて廻と翔は時をかけて恋に落ちた恋人同士だった。だが、廻はその記憶を消されていた。最後に永山は意気込んだ。

「『恋をするエネルギーに勝るものはない』ってプロデューサーがおっしゃって、恋をするエネルギーで生きている登場人物を観ていただいて、皆さんに元気をお届けして、少しでも楽しい時間を過ごしていただけたらうれしいですし、SFものとしても、1話ごとに引っかかるところが少しずつ回収されていって、霧のようなものが少しずつ晴れていく。まずは、1話から最終回まで楽しく観ていただけたらうれしいですね!」

▼脚本・上田誠氏(ヨーロッパ企画)「夢かなと思いました。タイムパトロール・ラブコメディー。長い間やりたかったことが連続ドラマで、しかも理想をはるかに超えた形でかないました。吉岡里帆さんはこの特殊な企画に全身で乗ってくださり最高で、キャラクターについて、時のかけかたについて何度も会話を重ねました。永山瑛太さんとは映画『サマータイムマシン・ブルース』以来のご一緒です。時の重なりに胸が熱く、未来人についての胸躍るアイデアを山ほどくださいました。監督は山岸聖太さんに何が何でもお願いしたかったんでした。レトロフューチャーめいたSFな風景やガジェットを、時間を巡るエモーションを、一切の妥協なくチャーミングに映像にしてくださいました。プロデューサー岡光さんと白石さんの尽力と奔走は、時をかけて宇宙の秩序をまもるタイムパトロールみたいでした。恋はときに因果をこえます。週に1度30分、ありえない密度の物語を駆け抜けます」