花組トップ柚香光が退団会見「宝塚への思いが満ち満ちてきて、今!卒業したいと」晴れやかな笑顔

退団会見で花組ポーズを決める柚香光(撮影・白石智彦)

来年5月の退団を発表した宝塚歌劇団の花組トップ柚香光(ゆずか・れい)が16日、大阪市内のホテルで会見を開き、15年目で別れを告げる宝塚へ「私の青春、私のすべて」と思いを語った。相手娘役の星風まどかは、柚香にもらったピアスを着け、3時間後に劇団で会見。花組トップコンビの同時退団は、98年の真矢みき(当時)、千ほさち以来、26年ぶりとなった。サヨナラ公演は来年2月9日に宝塚大劇場で開幕する「『アルカンシェル』~パリに架かる虹~」。東京千秋楽の同5月26日付で退く。

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スーツ、インナー、靴まで白で統一。晴れやかな笑顔で金びょうぶ前に座った柚香は「宝塚歌劇団しか知らない私なので、感謝しかなく、このままずっと…とも思いましたが、外の知らない世界でまだ見ぬ自分と出会ってみたいとも思い、決意しました」と語った。

退団を決意したのは2月ごろといい「宝塚への思いが満ち満ちてきて、今! 卒業したいと思いました」。トップに就けば、いずれ退くのが運命。宝塚愛が最高潮に達した時点で、引き際を決めたという。

星組トップ礼真琴、月組トップ月城かなとら、各組、専科にもスターがそろう「花の95期」。柚香は劇団最古の花組一筋で駆け抜ける。「花組しか知らないので、花組への思いは人一倍あります。代々受け継がれてきた誇りを感じ、それに恥じないように」との思いを胸に刻んできた。

コロナ禍で就任し、本拠地お披露目は約4カ月遅れたが、支えてくれたファン、組メンバー、スタッフへ感謝は尽きない。「宝塚は私の青春、私のすべて」「私の中にずっと残り続ける濃い時間」と言い、その言葉に力を込めた。

退団後の芸能活動への意欲ものぞかせたが、「卒業までの9カ月が大事な時間。みなさんに納得していただける『男役・柚香光』の仕事ができるよう、襟をただして進みたい。男としての思考回路、完全に1人の男として」とも強調した。

サヨナラ公演は来年2月9日に宝塚大劇場で開幕する「『アルカンシェル』~パリに架かる虹~」で、ドイツ侵攻に抵抗し、パリのレビューを守るダンサー役。東京千秋楽をもって退団する。【村上久美子】

 

○…恒例の結婚予定の質問には「輪ゴムでここ(薬指)に(指輪風な物を)作って着けてこようかと思いましたが、勇気がなかったです」と笑わせつつ「でも当分、(左手薬指は)空いてます」。会見後の写真撮影で「花組ポーズ」を求められると、下半身まで全身で応じるなど、豊かなサービス精神を発揮していた。

 

◆柚香光(ゆずか・れい)3月5日、東京都生まれ。09年入団。花組配属。下級生時代から華やかな立ち姿、切れのあるダンスで注目された。15年台湾公演でオスカル。17年「はいからさんが通る」で外部初主演。19年東京で「花より男子」主演。同11月、明日海りおの後任として花組トップに就き、華優希とコンビ。21年、2人目相手娘役に星風まどかを迎えた。身長171センチ。愛称「れい」。