【宝塚】月組公演18日開幕 トップ月城かなと、娘役の海乃美月との芝居巧者コンビに注目

久々のオリジナル作で軍人役に臨む月城かなと

宝塚歌劇団の月組トップ月城かなとが、18日に兵庫・宝塚大劇場で開幕する月組公演「フリューゲル-君がくれた翼-」「東京詞華集 万華鏡百景色」で、久々に自身へあて書きされたオリジナル作へ臨む。

芝居の舞台は1988年の冷戦下、ベルリンの壁崩壊直前。月城は東ドイツの軍人ヨナスにふんする。西ドイツのポップス歌手がコンサートのため、東ベルリンを訪れ、ヨナスが広報官として対応する。トップ娘役海乃美月と奏でるヒューマン・ストーリーになる。

月城は開幕前の取材で「作品じたいは、ベルリンの壁崩壊という歴史的なできごとをメインにしているんですけど、描いている内容は、その中の温かい人と人とのやりとり」と説明。月城、海乃の芝居巧者コンビによる舞台運びが注目される。

「ベルリンの壁崩壊については、実際の映像もたくさん残っていますし、NHKなどの特集された番組もたくさんありましたので、見ました。当時の東ベルリンの秘密警察に監視されているという映画はたくさんあります。なので、それぞれ、東ベルリン側を演じる人はそういう作品を見て、西ベルリン側の人は実在したロック歌手の資料映像を見たりして」

月組でも“東西”に別れて学び、役作りに生かしてきたという。

月城は09年入団。前日16日に来年5月の退団を発表した花組トップ柚香光、星組トップ礼真琴をはじめ、各組、専科にもスターがそろう「花の95期」の1人。下級生時代から、その比類なき美貌、落ち着きのあるエレガントなたたずまい、そして豊かな表現力で注目されてきた。今回、ショーでは「東京」を軸に時代の変遷を描き、ストーリー仕立て。月城、海乃のコンビが輪廻(りんね)転生を繰り返していく。

「違う人物にどんどんなっていく。2人の間には万華鏡があって、どこか思い出しそうな…という。でも、結ばれない」

相手娘役の海乃も演技力に定評があり、月城とは当代きっての高い技量を誇るコンビだけに、ショーでの表現力にも注目が高まっている。【村上久美子】