永山絢斗被告が初公判「許されるのであればまた表現の仕事を」 所属事務所「可能な限り支える」

東京地裁に入る永山絢斗被告を乗せたとみられる車(撮影・野上伸悟)

大麻取締法違反(所持)の罪で起訴された永山絢斗被告(34)の初公判が28日、東京地裁で開かれた。

永山被告は6月16日に逮捕され、7月6日に起訴された。起訴状によると、6月15日に東京・目黒区の自宅で乾燥大麻約1・694グラムを所持したとしている。

黒のスーツに濃紺のネクタイで出廷した永山被告。本人確認で仕事を問われると、一瞬の間を空けて「俳優をしています」。起訴内容に間違いがあるかどうかを聞かれると「ありません」と答えた。

冒頭陳述では検察側は、永山被告が中学2年の時に音楽イベントで初めて大麻を吸い、その時は気持ち悪くなってやめたものの、18~19歳ごろに大麻吸引を再開したことが述べられた。また、携帯電話の履歴から1人の密売人から6~7年にわたって購入しているとした。

弁護側からは、母親と所属事務所からの上申書が提出された。保釈後は母親と同居し、GPS機器を付けて外出していることなどが明かされた。所属事務所は「17年間にわたり信頼関係を築いている。すぐに仕事をすることは難しいかもしれないが、弊社所属の俳優として、可能な限り支え見守っていく」とした。

弁護側からの被告人質問で、逮捕時のことを「ただ驚きました」と振り返り、保釈後は「反省して、これからどうやって生活していくかを考えています。どうやって大麻を断ち切るかを考えています」とした。大麻使用の理由については「使用するとリラックスした気持ちになって眠れる」と説明した。

また「仕事や、信用してくれた人、応援してくれた方々を失いました。とてもつらかったです」と話し「この先、仕事に生きるようなことをして生活したい。許されるのであれば、また表現の仕事をしたいと思っています。英語の勉強をしたり、体を動かして生活しようと思っています」とした。

携帯電話の番号を変え、大麻を一緒に使用した友人の連絡先も消したという。今後、違法薬物を使わないかと聞かれると「誓います」と答えた。

検察側からの質問では、大麻はにおいに特徴があるため、使用を周囲から注意されたこともあったと答えた。永山被告は「換気扇の下で吸う時はにおいが届かないと思って吸っていた」とした。また睡眠導入剤などは使用せず、あえて大麻を使った理由を問われると「(睡眠導入剤を)飲んだこともあるんですが、寝起きのだるさに嫌悪感を抱いた」と答えた。

裁判官からは「あなたのような仕事をしていると、捕まったらたくさんの人に迷惑がかかると思わなかったのか」と聞かれると、永山被告は「想像したことは何度もありました。恥ずかしながら、まさか捕まるとは思わなかった。だらだらと使い続けてしまった」と話した。「2度と手を出さないと約束できますか」と聞かれると「はい、できます」と応じた。

検察は懲役6月を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めた。判決は9月1日に言い渡される。

永山被告は逮捕後、出演予定だった来年のNHK大河ドラマ「光る君へ」を降板した。