松本白鸚8カ月ぶり歌舞伎に大拍手 弟吉右衛門さん追善興行で「子供の頃を思い出します」と偲ぶ

「二條城の清正」に出演する松本白鸚(左)、市川染五郎(C)松竹

21年に亡くなった中村吉右衛門さんの三回忌追善、「秀山祭九月大歌舞伎」が2日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた。

昼の部「二條城の清正」では、吉右衛門さんの兄松本白鸚(81)が出演し、加藤清正を演じた。白鸚は「たった1人の弟なので、ぜひ出演させていただきたいと思いました。今でも、口三味線で『野崎村』や久松の送りの駕籠舁(かごかき)のまねや、『盛綱陣屋』の首実検のまねをして、ふたりで遊んだ子供のころをよく思い出します」とコメントし、吉右衛門さんをしのんだ。

白鸚にとっては約8カ月ぶりの歌舞伎の舞台。孫の市川染五郎(18)演じる豊臣秀頼に、清正が忠義を貫き、主従を超えた情愛を伝える様子を細やかに表現した。客席からは大きな拍手が起こり、涙をぬぐう姿も見られた。同演目での2人の共演は7年ぶり。白鸚は、染五郎について「大きくなってびっくりしています」と成長を喜んでいる。

昼の部はほか「祇園祭礼信仰記 金閣寺」「土蜘」、夜の部は「菅原伝授手習鑑 車引」「連獅子」「一本刀土俵入」。25日まで。