フリーアナウンサー古舘伊知郎(68)が3日、東京・新宿の紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで「古舘伊知郎トーキングブルース『現代の信仰』」を開いた。3日間公演の最終日。
仏教の曼荼羅(まんだら)に手を合わせ、キリストに祈り、空に手を合わせるという古舘は「最近では上沼恵美子にも手を合わせている。因縁のある人、全てに手を合わせるようになった」と、かつて共にNHK紅白歌合戦の司会を務めて確執があった上沼恵美子(68)の名前を出して笑わせた。
古舘は仏教について「釈迦(しゃか)が死んでから600年以上たって大乗仏教が生まれて、日本に入ってきた。釈迦は、今のネパールにあった釈迦族の王国の王子だったけど、家出して難行苦行を積んだ。それに比べて、イギリスの王室を離脱したくせに王子を名乗っているヘンリー・チャールズ・アルバート・デイヴィッドはなんなんだ。釈迦王国の人たちは太い鹿の骨を魔よけのために身に付けている。それを右の耳に刺したのがキャンドル・ジュンだ。この短い文節の中で、釈迦からキャンドル・ジュンまで飛ぶのがダイナミズムなんだ」と話した。
宗教について古舘は「日本は八百万(やおよろず)の神がいる国だった。そこに仏が入ってきた。神仏習合で、日本は特定の宗教を信じない無宗教という宗教なんだ」。そして「現代の信仰の究極は『推し活』だと思う。12人の候補を挙げてもらった中からシンガー・ソングライター古城紋(29)の推し活を3カ月限定で始めました」と明かした。
古舘は「いち」のハンドルネームで、ライブ配信アプリ「ミクチャ」の古城の生配信を見て応援した。「『いちさん、こんばんは』と言われるのがうれしくてね。夜中2時ごろまで。ギフト(投げ銭)を贈ってね。いちさん、金にあかせて3日連続1位(笑い)。朝の生配信も見て、WBC決勝の『日本×アメリカ』で大谷(翔平)やダルビッシュ(有)が投げてる時に、俺もミクチャに投げていた」。
年間のナンバーワンの配信者を決める「ミクチャアワード」では古城のために奮闘した。「その日は、15万円使おうと思っていた。トーキングブルースの必要経費だと思ってね。最後の最後までギフトを贈って頑張ったけど、2位でした。それで、俺の3週間限定、推し活がファイナルを迎えました」と振り返った。
その後は「横の連帯から離脱するボッチ感がたまらなかった。宗教とはどこから来るのか。孤独を埋めるためだと思う。孤独は自我から来る。自我は他者との境界線を作る。孤独は人の群れの中で立ち上がって来る。俺は、自我が強いから孤独が深い。だからしゃべるんだよ。しゃべってしゃべって、孤独がさらに深くなる。ただ、このしゃべりの自転車操業を止めない。語って、語ってしゃべり尽くす。そして曼荼羅(まんだら)に祈り、キリストを拝んで、空に手を合わすんだ」と、2時間6分のしゃべくりを締めくくった
12月7日に東京・EXシアター六本木で追加公演を行うことを発表。古舘は「3カ月あるから、またネタを差し替える。お待ちしています」と話した。