真木よう子「見るんだとしたら別物として見る私の漫画愛がある」漫画の実写化に持論展開

映画「アンダーカレント」アンダーカレント湯オープン記念イベントで、銭湯に描かれた自らのペンキ絵の脇にサインした真木よう子(撮影・村上幸将)

真木よう子(40)が6日、東京都台東区東上野の銭湯「寿湯」に主演映画「アンダーカレント」(今泉力哉監督、10月6日公開)をイメージしたペンキ絵が描かれたことを記念した、アンダーカレント湯オープン記念イベントに出席した。席上で、今作が漫画の実写映画化作品であることを踏まえ、漫画の実写映画化が基本、嫌いで「見るんだとしたら別物として見る私の漫画愛がある」と持論を展開した。

「アンダーカレント」は、真木にとって18年「焼肉ドラゴン」以来5年ぶりの映画主演作。2004年(平16)8月から「月刊アフタヌーン」(講談社)で1年、連載された、豊田徹也氏唯一の長編漫画を、05年11月に単行本化から約18年の時を経て実写映画化した。真木は突然、夫が失踪してしまった銭湯「月乃湯」の女主人・かなえ、夫が失踪したかなえの前に「働きたい」と現れる謎の男・堀を井浦新(48)、失踪したかなえの夫の行方を期間限定で探す探偵・山崎をリリー・フランキー(59)、突然失踪したかなえの夫・悟を永山瑛太(40)、かなえと悟の同級生・菅野には江口のりこ(43)が演じた。

「アンダーカレント」は「まるで1本の映画を見ているようだ」と国内外で反響を呼び、10年に“漫画界のカンヌ映画祭”フランス・アングレーム国際漫画祭のオフィシャルセレクションに選出。20年には、同国の放送局フランス・アンフォ選の「2000年以降の絶対に読むべき漫画100選」で3位に入るなど、世界的な人気を誇る。

真木は、原作を20代で読んでおり、映画化の話が来た時も「覚えていた。映画なんかに出来そうだなと思ったのを覚えていて。お話いただいて、ぜひ、やりたいと思って」と、そもそも映画になると思っていたと明かした。一方で、実際に映画化が、しかも自分が主演で進められることに「印象、変わりましたね。自分が、かなえちゃんを演じることが加わったので(キャラクターに)寄り添わなければならない。結構、苦しい作業になりましたね」と主演した率直な思いを語った。

その上で「元々、漫画が好きなので、好きな漫画が実写化されるのは、すごく嫌なんですよね。誰がやっても、結局…。この(漫画の)世界観が好きだから、見るんだとしたら別物として見る私の漫画愛があった」と強調。撮影現場でも「『真木よう子じゃないよね』と(原作のファン、観客に)言われないように、現場に漫画を持ち込んで、シーンが変わらないところは、どういうことをしているか、かなえちゃん研究をしていた」と原作を元に、撮影現場でまで役作りを徹底したと振り返った。

司会の赤ペン瀧川(45)から「映画は漫画のラストの先をいった」と指摘されると、真木は「あれは、監督が決めたこと。私からしたら、とても難しいシーン。結果的に映画で、あのシーンを付け足してラストにするのは、すごく良かったと思う」と、澤井香織氏と共同脚本も務めた今泉力哉監督(42)の手腕をたたえた。