ザ・ローリング・ストーンズが10月に新アルバム世界同時発売 ミック「本当に好きなレコード」

新アルバム発売の記者会見に向けてハックニー・エンパイア劇場に入るザ・ローリング・ストーンズ (C)Dave Hogan

世界的ロックバンドのザ・ローリング・ストーンズが6日、2005年以来18年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム「ハックニー・ダイアモンズ」を10月20日に全世界で発売することを発表した。

英イースト・ロンドンの音楽ホール「ハックニー・エンパイア劇場」にて行われたメディア向け特別発表イベントで、ミック・ジャガー(80)、キース・リチャーズ(79)、ロニー・ウッド(76)より発表された。オリジナル・ドラマーのチャーリー・ワッツが21年に逝去して以来、初めて発売されるアルバムにもなっている。また、新アルバムからのファースト・シングル「アングリー」がこの日から配信リリースされることも決まった。

ミックはアルバムについて「どんなレコードでも作って出したいというわけではなかった。自分たちが本当に好きなレコードを作ろうと思ったんだ。他の人が気に入るかもしれないし、気に入らないかもしれない。でも、俺たちはこの作品に満足しているし、みんなに気に入ってもらえることを願っている」と語った。

アルバムタイトルについては「土曜日の夜、ハックニーで車の窓ガラスを割られて、破片が路上に散乱するようなものだよ」とミック。キースは「テーブルの上でアイデアを出し合ったんだ。『Hit And Run』とか『Smash And Grab』とか。そんな時にどういう訳か『Hackney Diamonds』って思い付いたんだ。それに俺たちはロンドンのバンドだしな」とハックニー・エンパイア劇場があるロンドンにこだわった。

チャーリーが亡くなってからは初のアルバム。キースは「チャーリーがいなくなってから全く違っている」と語るも悲観的ではない。「チャーリーのおかげで今はスティーブ・ジョーダン(ドラマー)がいるし、彼はチャーリーに何かあったときにチャーリーが推薦してくれた人物なんだ。チャーリーの祝福がなければ、もっと大変だっただろうね」と話した。

会見ではメンバーの仲むつまじい様子も見られた。ミックがレディー・ガガをフィーチャーした曲「Sweet Sound of Heave」について「ゴスペル風味がある」と言うと、キースが「ゴスペルだって? お前は教会に行ったことないだろ」と突っ込み、ミックは「1回はあるぜ」と笑って返した。

また、ファンからミックとキースのパートナーシップを保つ秘訣(ひけつ)を問われると、ミックが「あまり頻繁に話さないこと(笑い)」と答えると、キースが「その通りだ。“黙れ”っていうのを丁寧に言うんだ」と話して笑いを誘った。終始和やかなまま、約30分の会見が終わった。

新アルバムは12曲入りで、トラック・リストは後日公開される。メンバー3人とニューヨーク出身のプロデューサー兼ミュージシャンのアンドリュー・ワットとの初めてのコラボレーション作品。アンドリューは、21年のグラミー賞でプロデューサー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなどした。

ファースト・シングル「アングリー」のMVには、米TVドラマ「ユーフォリア」「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート」「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」などへの出演で人気急上昇中のエミー賞ノミネート女優シドニー・スウィニー(25)が主演している。また、ナイキやディーゼル、ザ・ローリング・ストーンズのアルバム「ブルー&ロンサム」からの「ライド・エム・オン・ダウン」などの映像作品を手がけてきたフランソワ・ルッスレが監督を務めるなど、注目のMVとなっている。