大河「どうする家康」酒井忠次役の大森南朋、鶴岡にお国入り「現在の酒井家の方々と会えた」

トークショーを行った磯智明チーフプロデューサー、大森南朋、羽隅将一アナウンサー

NHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜午後8時)に「徳川四天王」の1人、酒井忠次役で出演中の俳優大森南朋(51)が9日、山形・鶴岡文会館でスペシャルトークショーを850人を集めて開いた。

鶴岡は忠次の孫の酒井忠勝が庄内藩の初代藩主に封じられ、明治維新まで酒井氏が治めた縁の地。「我が殿、ついに鶴岡へ!」と大歓迎を受けて鶴岡入りした大森は、開演前に現在も鶴岡市に居住する酒井家当主らとゆかりの地を訪れた。忠次所有と伝わる刀や、徳川十六将図などを見学、また忠次も眠る酒井家墓所(非公開)を訪れた。

大森は紺のカジュアルなスーツに白いTシャツで、制作統括の磯智明チーフプロデューサー、羽隅将一アナウンサーとステージに登場。「今回、酒井忠次公を演じるにあたり、失礼のないように努めてきたつもり。きょうはみなさん、温かい目で見守ってください」と話した。

物語では酒井忠次とともに重臣として家康を盛り立ててきた石川数正(松重豊=60)が、豊臣秀吉(ムロツヨシ=47)の陣営へと出奔してしまう。大森は「長い撮影で家臣団の結束が強くなっていたなか、石川数正への思いなのか、撮影が終わってしまう松重さんを思ってなのか、とにかく演じていて相当つらかったです。数正がいなくなりバランス的にさみしいと思っているのか、松重さんがいなくてさみしいのかさまざまなことを思うようになりました」と振り返った。

会場では徳川家康役の“殿”こと松本潤(40)からのスペシャルビデオメッセージも公開された。2人でこっそり練習する“こそ練習”について、大森は「たてこんでくると、せりふを覚える時間がない。そんな時、相手がいたほうが自分の中に(せりふを)取り込みやすいんです。自分はそういうタイプだったので松本くんにも『大変だったらいっしょにやるよ』と声をかけました。歴史の解釈や感情の入れ方などを細かく話し合いました。一回、秀吉が、ムロくんがきちゃったこともありました」と笑った。

忠次は、滑稽な踊り「えびすくい」を披露して、戦乱の徳川陣営を和ませることがあった。大森は「初回のえびすくいが印象深いです。あれがあって家臣団の雰囲気が変わりました。忠次のその後を少し感じさせることもできたと思います。そもそも自分には、踊りの素養がまったくないんです。撮影前に練習していた映像を見て『ああ、あのころの自分、頑張ってたなぁ』と思いますが。殿(松本)がきれいに踊る回をみて『ああ、えびすくいってこう踊るんだな』って思いました(笑い)。このあとの放送でも、踊るみたいですよ。みなさん、えびすくいは、汗びっしょりになるんです。もう役では60代ですから、キレのないえびすくいになってきますよ」。

今後の忠次については「底抜けに自分を明るく見せて家臣団を納得させていく、そんな忠次役をやっていきたい。子孫の方々に失礼のないようにやさしく明るい忠次を演じていきたいです」と話した。

トークショーを終えた大森は「会場のみなさんが温かく迎えてくださってほんとうに感謝します。僕がくだらないことをいって、そのあとを磯(智明)チーフプロデューサーがしめるパターンで、楽しくお届けできたかと思います。今回は、現在も続く酒井家の方々と会うことができました。台本に書かれていた印象、自分で演じていた印象と実際の酒井家の方々がとても合っていました。笑顔のすてきなあたたかい人柄で、点と点が、今日結びついたような一日でした」と振り返った。