木村拓哉らをCM起用する日本マクドナルドは契約更新しない方針、松本潤起用の第一三共も

【イラスト】ジャニーズ所属タレント出演の主な企業の対応

ジャニーズ事務所創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題を受け、12日、花王は、所属タレントが出演する広告や販促物の展開を中止することを発表した。日本マクドナルドと第一三共ヘルスケアは所属タレント起用の広告契約期間満了後、契約を更新しない方針を明らかにした。

Sexy Zone中島健人(29)らをCM起用する花王は、同社ホームページで「現在展開している所属タレントを起用した広告・販促物等の展開は、可及的速やかに中止する」と発表。さらに契約については「花王人権方針の基本的な考え方に反する」とし、今後については「事務所が行う改革や再発防止の取り組みを確認した上で判断する」とした。

木村拓哉(50)らをCM起用する日本マクドナルドは「いかなる人権侵害も許容することはできない」とした。かぜ薬「ルル アタックシリーズ」で18年から松本潤(40)をCM起用する第一三共も「性加害はもとより、いかなるハラスメントも容認しない」とし、「ガバナンス強化も含め、被害者への補償を含めた救済策と再発防止策が確実に講じられることを引き続き強く求める」と発表。本紙の取材に「対策が講じられたときには総合的に、その都度判断する」と再契約の含みは持たせた。

同事務所は今月7日に都内で会見を行い、藤島ジュリー景子前社長、東山紀之新社長、井ノ原快彦らが出席。ジャニー氏の性加害を認めた。翌8日からアサヒグループホールディングスやキリンホールディングスなどが、同事務所のタレントを起用した新たな広告や販促を展開しない方針を明らかにしていた。

この日、高級宝飾ブランドが月内に開催予定の報道向けイベントで、所属タレントの出演が見送られることが明らかになるなど、余波は続きそうだ。