にしおかすみこ(48)が15日、都内の健脳カフェ主催の講演会「認知症予防の未来形を探る最前線」で、認知症の母を持つ現状について語るとともに、独身である自身の今後に不安を吐露した。一方で、一般の参加者と認知症改善のプログラムを体験し、認知症の当事者と家族が孤独にならないよう、周辺、地域、社会でコミュニケーションを取っていく必要性も訴えた。
にしおかは、今年1月に自著「ポンコツ一家」(講談社)を出版。コロナ禍の20年6月に千葉県内の実家に帰った際、80歳の母の異変に気付き、実家に戻って同居を始めた日々をつづった。にしおかは「うちの母は、認知症の初期なんですね。姉がダウン症で、父が酔っぱらい」と、家族構成について説明。「実家に戻って4年ですが、ごみ屋敷になっていて母が座椅子の上に、ちょこんと座っていてビックリ。検査したわけではないんですけど(母は)うまく立ち行かなくなった自分に不安がありながら、姉と父の面倒を見ていた。一発屋で自分のことで精いっぱいの娘に、助けを求めなかった」と、実家に帰った当時の家族の様子を説明。「その孤立が問題だと思っていて。なるべく孤立しないようにとかコミュニケーション…社会とかが、もっと入ってくれれば…整ってくれれば良いと思う」と、孤独が認知症における大きな要因だと指摘した。
一方で「今、48歳なんですけれど、独身だし、あまり社交的ではない。友だちもいないので、もっと孤立する」と、独身である自らも“孤立予備軍”だと認めた。「私が、知られないまま、亡くなったらどうしよう。(認知症のことを)元気なうちに知って、私にはどんなケア、施設が合うか考えたい」と、独り身のまま老いていった場合の、自らの今後に不安があると吐露。今のうちに認知症になった場合の生活について、向き合い始めていると明かした。
にしおかは、一般の参加者とともに筋力向上のための簡単な運動プログラム「ラクティブ」「ガンマ波サウンド」を体験し、卓球で汗を流した。ガンマ波サウンド体験では、テレビやラジオなど日常の音を、独自の変調技術でリアルタイムに加工する機材を通して落語の映像を視聴した。
ガンマ波サウンドは、40ヘルツ周期の音刺激によって聴覚に刺激を与えるもの。脳機能が働く時はガンマ波が出現し、アルツハイマー型認知症の患者はガンマ波の脳波が減弱していることが研究で分かっており、40ヘルツ周期の音刺激を与えることによって脳内にガンマ波の脳波が発生し認知機能・短期記憶が改善する可能性が、米マサチューセッツ工科大の研究結果で示されている。
にしおかは、健脳カフェを開設したアルツクリニック東京の新井平伊院長に「私のネタがスベっていて、ガンマ波が流れた時、皆さんの脳の中は、どうなっているんだろう? すごい不安で!」と質問を投げかけた。同院長から「スベっても、脳が刺激されるんじゃないですか?」と励まされると「じゃあ、悪くはない!? ポジティブに」と笑みを浮かべた。