橋本愛「無知を心から恥じる」 草なぎ剛主演のNHK「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」出演

橋本愛(2022年9月撮影)

NHKは20日、俳優草なぎ剛(49)主演の「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」を12月16日土曜、同23日土曜(ともに午後10時)に放送すると発表した。また、橋本愛(27)、松本若菜(39)、遠藤憲一(62)も共演することも合わせて発表された。

▼橋本愛コメント

橋本は手塚瑠美役を演じる。ろう者支援活動のNPO団体「フェロウシップ」の代表。法廷で手話通訳を行っていた尚人を見て、手話通訳士の専属契約を依頼する。

-撮影を終えて

「とても大事な役割を私に委ねていただいたことに、感謝しかありません。原作小説を読んだとき、これまでの無知を心から恥じると同時に、今知れてよかった、と思いました。けれど全てを知った気になってはいけない、とも思っています。瑠美や荒井さんや、登場人物たち1人1人の歴史、人生を、多くの人に知ってほしいです。そして、私たちが今生きる社会を見つめ直すきっかけになれたらと思います」

-ろう者との共演について

「これまで、ろう者や中途失聴者、難聴者などの役を聴者が演じることが多く、当事者が演じる機会は極めて少なかったと聞きました。それによって、当事者の実際の姿や現実とは乖離(かいり)した表現を作品に落とし込んでしまうことは、とても恐ろしいことです。当事者性を軽視することなく、ろう者の方々の尊厳を守りながら表現するにはどうしたらいいのか、ずっと考え続けていました。このドラマが、これからの時代に風穴をあける存在になってほしいと願います」

-手話について

「まず、手話指導をしてくださった江副さん、米内山さんに心から感謝しています。手話通訳士の皆さまにも、たくさんお力添えをいただきました。本当にありがとうございます。手話を覚えるのは最初こそ頭がパンクしそうになっていましたが、どんどん体になじんでいき、少しでも『本物』に近づきたい、いや『本物』でなければ意味がない、と突き詰めていく過程は、本当に楽しかったです。聴こえない人が聴こえることはできなくても、私(聴者)は手話を覚えることができる。そうすれば、目の前に流れる川を飛び越えるように、自分とは違う誰かとコミュニケーションを取ることができる。そのことを希望に、手話と向き合っていました」

▼あらすじ 仕事と結婚に失敗した荒井尚人(草なぎ剛)。家族や恋人に心を開けないでいるのだが、生活のため唯一の技能を生かして就職活動をはじめる。その技能とは“手話”。彼は耳が聞こえない両親をもつコーダ(Children of Deaf Adults)だったのだ。そして彼は手話通訳士として働くことに。やがて仕事にも慣れ、新たな生活を送りはじめた尚人のもとに届いた依頼は法廷でのろう者の通訳。この仕事をきっかけに、尚人は自身が関わった過去のある事件と対峙(たいじ)することに。現在と過去、2つの事件の謎が複雑に絡みはじめる。脚本は高橋美幸氏、音楽は原摩利彦が務める。