12歳で韓国に渡ったNOA 練習生時代に一番力になったことは?「いずれはワールドツアー」

写真集の発売を迎え、ますますの活躍が期待されるNOA(2023年9月19日撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

昨年のTBS系ドラマ「君の花になる」への出演で話題を集め、22日に初の写真集「Youth」(宝島社)を発売した、ソロアーティストNOA(23)をインタビューした。

NOAは、「BIGBANG」に憧れ12歳で韓国に単身で渡った。そして聖地巡礼のつもりで訪れた美容室で、担当ヘアメークにスカウトされ、BLACKPINKなどが所属する韓国の大手事務所の「YGエンターテインメント」の練習生になった。その後6~7年グループとしてのデビューを目指し練習に励んだが、帰国の道を選んだ。

初の写真集の撮影地には、自身の「青春」が詰まった韓国を選んだ。そんな写真集のテーマは「1人旅」だ。

「僕が住んでいた第2の故郷なので、僕にしか見せられないソウルっていうものが多分あるんじゃないかなと思って。あとは、僕のオリジナリティーが作られた場所でもあり、だからこそ見せられるものがあると思ったのでソウルに決めました」

7月上旬に約4日間で撮影。練習生時代に何度も足を運んだ漢江や、最近できたドーナツ屋、ハンバーガー屋。リラックスした表情が詰まっている。

「本当に1人旅のように自分が行きたい場所にも行けたり、思い出の地もあれば、全く新しく初めて行った場所もあったり。古き良きって感じの建物に行ったりもしましたし。改めてソウルの魅力も感じられました」

楽しい経験、つらい経験、いろんな思い出が詰まっている練習生生活だが、「今思うと、ただただ楽しかったという思い出でいっぱい」と振り返った。その中で一番力になったことを聞くと、「プロデュース面ですかね」と回答した。「当時から僕たち自身で全部振りとかフォーメーションとか作っていましたし、作詞作曲もしていたので、そういったことが今もライブでステージを作る時に『こういうことしたい』とか、『あんな風なステージングやりたいな』とかにつながっていると思います」。

18年に帰国し、20年1月より本格的に音楽活動開始。21年にメジャーデビューした。そして昨年のTBS系ドラマ「君の花になる」の劇中で結成された、7人組ボーイズグループ「8LOOM(ブルーム)」の1人として活動し、人気にさらに火が付いた。

「びっくりしたし、驚きであまり追いつけなかったというか。ドラマが終わって1月になって、ソロ活動をしながら、『8LOOM』の反響がすごかったですよねとか、『8LOOM』のおかげで知ってくださった方がいるというのをやっと終わってから感じ始めたというか。時差がありましたね」

勢いそのまま9~10日には、自身初のアリーナクラスとなる「有明アリーナ」でライブを行った。アジアツアーも行うなど、海外にもファンが多い。

「次はアリーナツアーをやりたいですね。今回アジアツアーもやらせていただけて、いろんな海外のファンの方がいるっていう認識ができてすごく幸せだったので、行った国でも行けていない国でも、いろんな会場でもっといろんな人を集めてライブがしたいですね。いずれはワールドツアーにつながればいいなと思っています」

韓国でグループとしてデビューすることはかなわなかったが、その経験を生かしてソロで世界に羽ばたいていく。【佐藤勝亮】