ジャニーズ事務所が2日、創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題をめぐり都内で会見を行い、井ノ原快彦(47)がタレントのマネジメントなどを担当する新会社の副社長に就任することを発表した。また、東山紀之社長(56)は年内をもってタレント業を引退するが、井ノ原は自身の今後のタレント業について「タレントのことを知っている人間がいた方が良い。僕が辞めるつもりはない」と、副社長と兼務する考えを示した。
井ノ原は現在、ジャニーズJr.の育成、プロデュースなどを手がけるグループ会社「株式会社ジャニーズアイランド」の社長を務めてきたが、その業務を今後も兼務していく意向を示した。質疑応答の中で、一部のメディアから、大人である井ノ原が育成を一手に担うのは、ジャニー氏の性加害への反省がなされていると言えるのか? という趣旨の質問が出た。
まず、東山社長が「井ノ原の人間性を考えると、大人が向き合った方が良い」と説明した。すると同じ質問者から「金もうけ主義、偽善ではないか?」との質問があった。井ノ原は「ジャニー氏が1人でJr.と対面していくことは、とても多かったと思う。僕は1人でしていない。周りにたくさんいる。女性もいて、僕のところに情報が集まってくる」と、ジャニー氏とは違い、自分は社長であっても多くのスタッフとともにJr.の育成をしていると強調した。
そして「僕も芸能で長くやってきた。(才能を見る)目もあると思う。せっかく関係ができてきた。副社長として東山さんを支えながら、やっていきたい」とした。その上で「育成を違う人が担当することも出てくると思う。みんな、一緒に育てるのは踊り、歌だけじゃなく、人として育てていきたい」と、あくまで複数のスタッフで、若年層の育成を行っていくと明言した。
ジャニーズ事務所は9月7日の会見でジャニー氏の性加害を認め、被害者に謝罪した。ただ、具体的な被害者救済措置については今後発表するとし、社名も存続させる意向を表明していた。同日以降、所属タレントを広告などに起用する企業が相次いで契約見送りなどを発表。NHKが新規出演依頼を行わない意向を発表するなど、テレビ各局のキャスティングにも影響している。
9月19日には取締役会を開いた上で公式サイトを更新。「藤島が保有する株式の取り扱い、被害補償の具体的方策、社名変更、所属タレント及び社員の将来など、今後の会社運営に関わる大きな方向性についてあらゆる角度から議論を行い、向かうべき方針を確認いたしました」と発表。事務所が新体制となる10月2日に具体的に報告するとしていた。
井ノ原は88年10月31日にジャニーズ事務所入り。95年11月1日、V6としてCDデビューした。21年11月のV6解散後も坂本昌行、長野博とともにユニット20th Century(トニセン)として活動。ソロでも俳優やMCなど幅広く活躍している。昨年10月、滝沢秀明氏(41)の後任として、ジャニーズJr.の育成・プロデュースを手掛けるジャニーズ事務所の子会社「ジャニーズアイランド」に就任したことを発表。9月7日の性加害問題をめぐる会見にも出席していた。