杉咲花(26)が4日、韓国で開幕した釜山映画祭のオープニングセレモニーで、レッドカーペットを歩いた。コンペティション部門の1つ、ジソク部門に選出された映画「市子」(12月8日公開)の主演として、共演の若葉竜也(34)と戸田彬弘監督(40)とともに登場した。
杉咲は花をあしらった華やかなブラックのドレスに身を包み、初めて主演作で釜山国際映画祭のレッドカーペットに立ち、さっそうと歩いた。「とても華やかでした。自分にとって特別な作品が、海を渡って韓国まで来れたのは、すごくうれしいことですし、たくさんの方に届けられたら」と笑顔を見せた。
翌5日の公式上映が、ワールドプレミア上映となる。杉咲が「(観客と)一緒に見るのも、めったにない経験ですし終わった後、Q&Aもあるので緊張しますが、楽しめたらと思います」と口にすれば、若葉も「これが一番緊張するかもしれません。初めての感触なので、海外の方にどう受け入れられるか興味があります」と語った。
「市子」は、戸田監督が主宰する劇団チーズtheater旗揚げ公演作品で、サンモールスタジオ選定賞2015で最優秀脚本賞を受賞した舞台「川辺市子のために」を映画化。痛ましいほどの過酷な家庭環境で育ちながらも、生きることを諦めなかった川辺市子の、抗えない境遇に翻弄(ほんろう)された壮絶な人生を描く。23日に開幕する第36回東京国際映画祭でも、Nippon Cinema Now部門に出品される。
◆釜山映画祭ジソク部門 17年に設立され、昨年から正式なコンペティションとなった釜山映画祭を代表する部門の1つ。新人監督を対象としたニューカレンツ部門と並ぶコンペティション部門で、今年は10本の作品がキム・ジソク賞を競う。これまで同賞へ出品された日本映画は、杉咲も出演した19年「楽園」(瀬々敬久監督)や受賞を果たした18年「羊の木」(吉田大八監督)がある。