ジャニーズ会見「NGリスト」に江川紹子氏「これはひどい!」上西充子氏「ご飯論法でしょう」

江川紹子氏(2015年3月撮影)

ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題をめぐり、ジャニーズ事務所が2日に都内で開いた会見で、質疑応答で指名する記者の「NGリスト」があったことが明らかになり、5日までにSNSでもさまざまな声が上がっている。

「NGリスト」の存在は、4日にNHKが報じた。同事務所は公式サイトなどで、事務所側はリスト作成などへの関与を否定。会見前々日に、会見を委託したコンサルティング会社と打ち合わせをした際、メディアのリストにNGの文字があり、井ノ原快彦副社長(47)が「これどういう意味ですか? 絶対当てないとダメですよ」と指摘していたことなどを発表していた。

ジャーナリストの江川紹子氏は、NHKの報道を受けてX(旧ツイッター)で「これはひどい! どこのコンサル会社ですかね。記者会見はやり直し、ですね」と投稿。元BOφWYのドラマー高橋まこと(69)もXで「本当!! 自分たちの会社がしてきた事を心底反省してないんだな~。そもそも記者会見したら皆んなからの質問には全て答えるって事なんだぜ!! 時間区切ってやってるなんて安倍の時と同じじゃねえか!! お前ら何者!?」。さらに会見での「1社1問」ルールや、質問権をめぐって紛糾する記者をいさめた井ノ原に対して拍手が起きたことにも触れ、「文句を言われる立場の奴が一社一問なんてルール言い出すのがおかしな話なんだよ!! で、一番聞かれたく無いやつには当てないってどんな茶番なんだ!? イノッチの言葉に拍手した奴はジャーナリストじゃねえよ」と怒りの声をあげた。

また、政権の巧妙な論点ずらしをご飯の食べ方にたとえ、「ご飯論法」の言葉が世に出るきっかけをつくった法大キャリアデザイン学部の上西充子(みつこ)教授はXで「全く知らなかったわけではなく、事前に概略は知っていた模様」「つまり、写真付きのリストは見ていないとしても、NG扱いについては事前に知っていた。その場にいた役員全員が知っていた。そして、井ノ原氏が本当に『絶対当てないとダメですよ』という姿勢だったのなら、当日も、ずっと手を挙げている人にあてるよう司会に求めることはできた」と言及した。

さらに「ご飯論法でしょう。本家ご飯論法(by加藤勝信厚生労働大臣)では、パンを食べたとは決して言わないけれど、ジャニーズ事務所は会見前々日の会議で(原形の?)NGリストは見ていたと答えている」と指摘。「誠実な対応をする事務所なら、『まったく知りません』ではなく、『事実関係を早急に調べて今後の対応を検討し、ご連絡します』なのでは」とした。