米人気歌手ブルーノ・マーズ(38)が、イスラエル・テルアビブで7日に開催予定だったコンサートを、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによる大規模攻撃を受けたことを受けて急きょ中止した。コンサートを運営するライブ・ネーション・イスラエルが、公式SNSアカウントでヘブライ語で声明を発表した。
米NBCテレビの番組トゥデイは、「我々は困難な時期にイスラエルの人々、イスラエル国防軍の戦闘員、治安部隊を支援します」と記されていると、英語の翻訳を伝えている。チケットは自動的に購入したクレジットカードに払い戻すとしている。マーズは7日午後に60人のクルーとともにアテネ行きの飛行機に搭乗し、イスラエルから退去したことを確認したと地元テレビ局が伝えているという。
マーズは、同地のヤーコン・パークでイスラエル初となる2回公演を予定しており、4日に初日公演を行ったばかりだった。ユダヤ人の血を引くマーズは、4日の公演では満席の6万人のファンを前に、ヘブライ語で語りかける場面もあったほか、自身のヒット曲の数々を披露して会場を盛り上げたという。6日の公演も完売していたが、コンサート開始の数時間前にハマスがイスラエルに奇襲攻撃を開始したため、中止を余技なくされた。
米ピープル誌によると、マーズは9日に行われたF1カタールグランプリ決勝後のコンサートも急きょ中止したと伝えている。関係者は「制御不能な状況」が理由だと説明しており、イスラエルから機材を予定通り搬送することができなかったためだと報じられている。マーズはアテネからカタールに向かう予定だと伝えられていた。
イスラエルでは、12日に予定されていたサッカー欧州選手権の予選イスラエル-スイスの戦なども延期されることが発表されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)