歌手和田アキ子(73)が11日、都内で、デビュー55周年「AKIKO WADA LAST HALL TOUR」公開リハーサルを開催し、「古い日記」「YONA YONA DANCE」「あの鐘を鳴らすのはあなた」を披露した。
つえを使わずにステージに登場し、元気な姿を見せた。「あの鐘を-」歌唱前には「ご覧の通りちゃんと立って歌えます。執念です。立って歌いたい、リズムを取りたいと思い、着実に快方してます」と喜んだ。
2年前には右目に網膜色素上皮裂孔を患い、昨年8月に股関節を痛め、今年9月にはひざ関節の手術を受けた。この日で手術から1カ月が経ち「全治3カ月と言われましたけど、もう執念。驚異的な回復力と言われました」と振り返ったが、「明日は月に1度の目の手術。膝以外にもシェーグレン症候群、腰のヘルニア…でも生きてますから! 元気ですし、早くお酒飲みたいと思ってるし」と声以外は満身創痍(そうい)であることも告白した。
和田は68年「星空の孤独」でデビュー以降、シングル90作品、タイアップ・コラボ11作品、アルバム73作品を発表してきた。オフマイクで歌う楽曲「今あなたに歌いたい」には「今年は感謝だけでなくて、自分の区切りでもあるので精いっぱい歌いたい」と力を込めた。
ツアーは18日の東京・NHKホールをはじめ、11月28日に広島、12月2日に愛知で開催。ツアーのために、9月の術後から本番まで37日間、人生初の長期の禁酒生活も行っている。何度も歌ったNHKホールには「縁のある場所でちゃんとけが、病気しないで迎えられたら」と話し「良いマネジャーについてもらって、一緒に和田アキ子を作り上げた。気持ちを忘れず、1曲1曲感謝を込めて歌いたい」と決意表明した。
ホールツアーは最後だが歌手は引退しない。
「ファンのあの子がいる限り、歌で勇気を与えたい。“歌手和田アキ子”は年齢関係なくやれると思っていますから」と強調した。【加藤理沙】
◆和田アキ子とNHKホール 和田は秋元康氏が作詞した楽曲「今でもあなた」を披露したデビュー45周年記念コンサート、50周年ライブツアー「50th ANNIVERSARY THE LEGEND OF SOUL」も同ホールで行うなど、節目を飾っている。また、同ホールで開催のNHK紅白歌合戦には70年に「笑って許して」で初登場以来、通算39回出場しており、なじみ深い場所といえる。