「頭かきむしり」永瀬拓矢九段の努力の原点、川崎でラーメン店経営の父の真摯な仕事姿から

永瀬拓矢九段(2023年1月30日撮影)

NHKは16日、緊急地震速報で中断した同日放送の「クローズアップ現代 藤井聡太“八冠”激闘の舞台裏」(午後7時半)を17日の同時間から改めて放送すると発表した。

午後7時42分頃、沖縄・宮古島近海で発生した緊急地震速報のテロップが登場するまで、王座戦第4局で大逆転負けでタイトルを失った永瀬拓矢九段の原点を紹介していた。

永瀬九段は1日10時間以上も将棋の勉強に費やすほどの努力家。原点は父宏さんにあった。19年に放送された当時のVTRで、宏さんが経営する神奈川県・川崎市の「ラーメン川崎家」が登場。厨房(ちゅうぼう)で麺をゆで、調理する宏さんが映された。真摯(しんし)に仕事に取り組む父の姿勢に影響を受けた永瀬九段はVTR内で「父が自分が小学生の頃に、韓国に本番のキムチを習いに行ったと記憶しています。挑戦でもありますし、失敗する可能性もあるので、大変な勇気も必要だったのではないかと思いました」と当時を回想した。

宏さんは永瀬九段の活躍に「お客さんに喜んでもらえるラーメンをつくっているだけなんですが、それを拓矢が見て、努力している、頑張っていると見てくれているのなら、うれしいですね」とコメントした。

永瀬九段は王座戦第4局、圧倒的に優勢だった場面で123手目に指した「53馬」が大悪手。動揺を隠せなかった永瀬王座(現九段)は思わず、頭をかきむしった。その後、藤井8冠と笑顔で感想戦を行っていた姿が話題となっていた。

番組公式ホームページで「17日(火)は、16日に緊急地震速報で中断した『藤井聡太八冠』を放送します。17日に放送予定だった「危険運転」に関する放送は延期となります」と伝えている。