将棋の渡辺明九段(39)が17日放送のNHK総合「クローズアップ現代 藤井聡太“八冠”激闘の舞台裏」(午後7時半)に出演。大逆転勝利で藤井聡太八冠(21)が誕生した王座戦第4局、永瀬拓矢九段(31)が勝勢の場面で指した123手目の悪手「5三馬」について語った。同場面はAIの形勢評価が「永瀬99%勝勢」を示していたが、永瀬九段が指した「5三馬」でAIの評価値が「藤井84% 永瀬16%」に逆転していた。
渡辺九段は「『1対99』という数字はAIが出しているんですけど、どんなに難しい手順でも勝ち筋があると99%という数字を出すので。極端かなとは思うんですけど。実際の指し手の難易度を考えると、10回やったら1回ぐらいは逆転してしまうぐらいの形勢だったかなと」と語った。
永瀬九段が123手目を指す場面についても解説した。「永瀬さんの手番でして。1分以内に指し手を決めなくてはいけない状況。恐らく2つの手で迷ったとは思うんですけど。その2つの手で片方は勝ちで、片方は負けっていう状況だった。そう考えれば『99対1』っていう感じではないっていうのも分かっていただけるのかって思います」と私見を述べた。
さらに「1分の中で、2つを比べたんですけど、そこで結果的に正しい方を選ぶことができなかったということですよね」と続けた。
番組ホームページの告知文には「AIによる分析で勝利確率『1%』から大逆転勝利を収め、前人未到の『八冠』を達成した、藤井聡太。対戦相手は、『将棋に才能は必要ない』をモットーに超人的な練習量で、王座のタイトルを4期守ってきた永瀬拓矢。天才VS努力の人の激闘で、“奇跡の大逆転”はなぜ起きたのか?スタジオに、藤井に4つのタイトルを奪われた渡辺明九段と、藤井の師匠である杉本昌隆八段を招き、藤井の強さは、どこまで進化していくのかを探る」とある。