渡辺明九段、NHK「クロ現」での「さぁ」発言連発に「ウケ狙いではなく機嫌が悪かったから」

渡辺明(2023年5月)

将棋の渡辺明九段(39)が18日、自身のX(旧ツイッター)を更新。17日に出演したNHK総合「クローズアップ現代 藤井聡太“八冠”激闘の舞台裏」(午後7時半)での発言について言及した。「昨日の番組最後でまともに答えなかったのはウケ狙いではなく機嫌が悪かったからです。どれだけ答えようが、もらうお金は変わらないので別にいいんですけど、質問、それだけ?もっと話せたのにな、竜王戦の展望だって、第1局を自分は3日間現場で見てるのに聞かないんだ?そもそも、そのこと自体把握してんの?という思いが残りました」とつづった。

17日の番組の最後、進行を務めた桑子真帆アナから「藤井さんとどう戦っていきますか」と聞かれた渡辺九段は「さぁ」とひと言だけ答えた。桑子アナから「『さぁ』ですか。もう少し頂けますか」と聞かれ、「自分がタイトルを持っていたときは、待っていれば藤井さんが挑戦してきたのが20年から23年まで。全部タイトルを持っていますんで、戦うためには挑戦者になっていかないと対戦しないので。いったん、頭の中から消えましたね、どう戦っていこうかというのは」とコメント。それを受け、桑子アナも「浮かび上がってくることはありますか」と聞かれ、再び「さぁ」と答えていた。

17日の放送は収録だった。当初放送予定の16日のオンエア中に発生した沖縄・宮古島沖での地震により、途中から緊急地震速報に切り替わっていた。番組ホームページでは、改めて17日に番組を放送すると発表していた。

渡辺九段はXで「これは仕方ないことですが、緊急地震速報で生放送が収録に切り替わって30分ほど中断したこと、朝に人間ドックを受けていて、、、(お察しください笑)という条件が重なって、機嫌が悪いのを制御できなくなりました。もうタイトル保持者っていう王様のような立場でもないのにプライドは高くてめんどーなやつでしょw」と内情を吐露した。

さらに「事前にリモートでもいいから打ち合わせの時間を取ってくれと言われた時に『いや、僕は生放送いきなりでもできるんで必要ないです』と断った自分も悪かったし」と続けた。

進行を務めた桑子アナについては「ちなみに番組進行で誰に何を聞くかは制作側が決めていて、アナウンサーはそれを遂行するのみなので、責められるべきではない」とした。

同番組の紹介文には「AIによる分析で勝利確率『1%』から大逆転勝利を収め、前人未到の『八冠』を達成した、藤井聡太。対戦相手は、『将棋に才能は必要ない』をモットーに超人的な練習量で、王座のタイトルを4期守ってきた永瀬拓矢。天才VS努力の人の激闘で、“奇跡の大逆転”はなぜ起きたのか?スタジオに、藤井に4つのタイトルを奪われた渡辺明九段と、藤井の師匠である杉本昌隆八段を招き、藤井の強さは、どこまで進化していくのかを探る」とあった。一部のファンが「藤井に4つのタイトルを奪われた渡辺明九段」という一文に反応し、X上で「番組紹介文の渡辺先生の紹介のされ方が切ない。録画します!」「4つ持ってたってことでもあるわけで、それもまたすごさを示してるものと受け取っています」「紹介の文言が…ゲストなんだからNHKもうちょい考えろよ、って思います」「渡辺さんから奪取したタイトルだからこそ価値がある!杉本師匠とキャラが違い過ぎて、どんな収録になってるんだろう?w楽しみです!」などと書き込まれていた。

渡辺九段は20年7月、藤井聡太七段(当時)に敗れ、棋聖を失冠。翌年、藤井棋聖に挑戦するも奪還失敗。その後、王将、棋王、名人の順でタイトルを藤井8冠に奪われていた。