中村時蔵(68)が24日、東京・歌舞伎座で「吉例顔見世大歌舞伎」(11月2日初日)合同取材会に出席し、「鎌倉三代記」への意気込みを語った。
夜の部では義太夫狂言の名作「鎌倉三代記」を上演。若武者・三浦之助を時蔵、“三姫”と呼ばれる大役の1つである、時姫を中村梅枝(35)が演じる。今回は時蔵・梅枝親子がそろって初役で勤めることで話題になっている。
50年前に3日間だけ経験があるという時蔵は「また時姫を…思っていたところ、まさか之助の役が来るとはと驚きました」。梅枝は「この歳でやらせていただけるとは思っておらず、光栄で戦々恐々としております。命の限り燃え尽きたい」と意気込んだ。
知略に優れた武将・佐々木高綱を演じるのは3度目となる、中村芝翫(58)は「初演は阪神大震災があって思い出深い作品」とした上で「ドラマの深さを重視してみていただけたら」とアピールした。
さらに、時蔵・梅枝親子の初役に「以前のうちの親子を見ているようで、私も父のことを思い出して舞台に立つことが多いので、懐かしくいつも見ています」と笑顔を見せた。
昼の部は尾上菊之助らによる「極付印度伝 マハーバーラタ戦記」。17年10月に歌舞伎座で初演され、史上初のインド文学原作の新作歌舞伎として話題になった。