上方落語最古参の桂福団治「裸で心斎橋あたりを」大阪松竹座開場100周年落語会で思い出ポロリ

落語会の取材会に出席した(左から)桂春之輔、笑福亭銀瓶、内海英華、桂福団治、笑福亭松喬(撮影・村上久美子)

1960年(昭35)に3代目桂春団治に入門した上方落語の最古参、桂福団治が83歳の誕生日を迎えた26日、大阪松竹座で、同座開場100周年記念「松竹特選落語会」(11月25日)の取材会に臨み、若気の至りゆえの道頓堀周辺の苦い思い出を語った。

芝居、寄席小屋でにぎわった道頓堀5座を知る福団治は「入門したころはまだ角座、浪花座、中座などでにぎわって」と、振り返った福団治。道頓堀の思い出には、裸で走り回る“ストーリーキング”の先駆だったと告白した。

まだ駆け出し時代、友人と飲んだ後だった。「まだ寒い頃でね、友達と寒いか、寒くないか、と。で、まあ(寒くないことをアピールするために)ね(笑い)。心斎橋あたりを…」。その後、藤本義一さんが進行していた「11PM」で「日本で最初のストーリーキングと紹介された」と明かした。

福団治といえば、長男の落語家桂福若が学生時代、85年に阪神タイガースが優勝した際、真っ先に道頓堀に飛び込んだことで知られ、今もそのダイブ写真が報じられることもあり、これには「あれは今見てもほんと…。ご迷惑を…」と口にした。

衝撃? の告白に、女道楽の内海英華(63)笑福亭松喬(62)笑福亭銀瓶(56)桂春之輔(45)も「ええんですか」と笑いながらツッコミ。銀瓶が「今日ね、師匠の誕生日なんですよ!」と言い、皆で大先輩へ拍手を送った。

落語会は、大阪松竹座の開場100周年に、最古参の福団治、芸歴45周年の内海、40周年の松喬、35周年の銀瓶、今年師匠の名跡を継いだ春之輔ら、節目を迎えた落語家が集まる。

松竹座での高座に、福団治は「道頓堀の角座で育てられました。思い出がいっぱい沸いてくるこの道頓堀。こうして松竹座でやらせていただくのは、これから先に対して大きな活力となり、勇気がわいてきます」と意気込んだ。

演目は当日決めるという内海は「3階席から迫ってくる感覚」と劇場の迫力を語り、松喬は「キャパは大きくても、案外しゃべりやすい」。銀瓶は「拍手が上からシャワーのようにふってくる」と言い、口上の後、最初に落語を演じる春之輔は「今年は(襲名興行で)トリが多かったんで、久々のトップバッターですし、元気よくつとめたい」と話していた。