人気グループ「クレイジーキャッツ」のメンバーで、俳優としても活躍した犬塚弘(いぬづか・ひろし)さん(本名・弘=ひろむ)が、27日までに死去したことが分かった。94歳。犬塚さんが出演した「男はつらいよ」シリーズのメガホンをとった山田洋次監督(92)が同日、追悼のコメントを寄せた。
山田監督は「ワンちゃん、さよなら」と犬塚さんの愛称で呼びかけ「遂にワンちゃんもか、という思いです。リーダーのハナ肇さんはじめ、クレイジーキャッツのメンバーは、みんなお人よしだったが、その中でもワンちゃんこと犬塚弘さんはとびぬけて好人物、善意が背広を着てコントラバスを演奏しているような人でした」と、ベースを担当した犬塚さんを評した。
犬塚さんは、ハナ肇さんとともに、山田監督の「馬鹿まるだし」「いいかげん馬鹿」「馬鹿が戦車でやって来る」などの「馬鹿シリーズ」にも出演した。山田監督は「全身からあふれ出すようなその善意で、どれだけ多くの観客を楽しませてくれたことでしょうか」と振り返り「ありがとう、ワンちゃん」と感謝した。
クレイジーキャッツは12年に桜井センリさんが亡くなって以降は、犬塚さんが最後のメンバーで、グループ全員が亡くなった。