「Qアノン・シャーマン」チャンスリー氏が連邦議会下院選出馬を検討と米報道

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2021年1月6日に米首都ワシントンの米連邦議会を顔を赤・白・青で塗り、角がついた毛皮の帽子をかぶって襲撃したことで、事件を象徴する存在として注目を集めた「Qアノン・シャーマン」ことジェイコブ・チャンスリー氏(35)が、2024年連邦議会下院選への出馬を検討していると報じられた。根拠のない陰謀論「Qアノン」の信仰者でトランプ前大統領の熱狂的な崇拝者でもあった同氏は、2020年米大統領選の結果を不服とするトランプ氏の支持者らと共に議会に乱入し、3年5カ月の実刑判決を受けた。

自ら罪を認めて27カ月の服役を終え、早期釈放された同氏は、アリゾナ州フェニックス郊外の選挙区から共和党でも民主党でもない、第3政党のリバタリアン党から出馬予定だと地元メディアが伝えている。すでに同州務長官室に出馬に関する書類も提出済みだといい、今度は議員として議事堂に戻ることを目指している。

星条旗を結び付けた槍を手に上半身裸で議事堂に乱入した同氏は、ペンス前副大統領の演壇に「時間の問題だ。正義は来る」との手書きのメモを残したことで知られる。ペンス氏の席に座って記念撮影したほか、議場でガッツポーズする姿なども報じら、そのいで立ちがメディアで話題となった。

裁判では「トランプ氏のすべての愛国者はワシントンに集まるようにとの要請に応じた」と襲撃に参加した理由を話していた同氏は、「だまされた」「後悔している」などと話して謝罪。拘留中の仮釈放申請では「今はQアノンもトランプ氏も支持していない」と主張していた。

AP通信は、米国憲法では重罪を犯した人が議会に立候補することを禁じていないが、アリゾナ州では刑期を全うするまで選挙で投票することができないと伝えている。同氏並びに弁護士は、この件で取材には応じていない。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)