「下剋上球児」柳谷参助に力を与えた2選手「俺、野球やりたい」桐生第一で14年センバツ8強

元甲子園球児の柳谷参助。自身の当時の写真を手に笑顔(撮影・足立雅史)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

高校野球の14年春のセンバツで群馬・桐生第一が8強入りをした際の主力外野手・柳谷参助(26)が、TBS系ドラマ「下剋上球児」(日曜午後9時)の第5話(12日放送)から出演しています。12日の出番はちょこっとでしたが「この学校を甲子園に連れて行くためにここに来た」という内容の強気の発言もあり、今後の活躍に期待です。

野球は小2から大学4年まで15年続けていました。堂々たるキャリアですが、実はもともとやっていたのはレスリング。幼稚園年長の時に全国少年少女レスリング選手権で初の全国制覇を成し遂げます。小1と小2が準優勝で、小3の時に再び優勝。小2と小3の2年間はレスリングと野球の“二刀流”で、運動神経が抜群の子どもだったことが分かります。

そんな柳谷が野球に専念するきっかけは元プロ野球選手のイチローさんでした。先日のインタビューでは、こんなことを言っています。

「もともとイチロー選手がすごい大好きで、遊びでは野球をやっていたんですね。自宅の敷地内で、父にカラーボールを投げてもらって打つみたいなことはやってたんです」。イチローさんがマリナーズの外野手だった2004年に樹立したシーズン最多262安打を報じる新聞を部屋に飾り、右打ちだったのをイチローさんのマネをして左打ちに変えました。

もう1つのきっかけが、ナマでプロ野球の試合を観戦したことです。初めて訪れた東京ドームで見たのがヤクルト対巨人の試合。そこで巨人・小久保裕紀選手の満塁ホームランを目の当たりにして感動。「ああ、俺、野球やりたい!」と心の底から思い、それからは野球一筋になったといいます。

甲子園に出場したのは2年の時。4試合で18打数7安打3打点2盗塁の堂々たる成績で、ヤクルト高橋奎二投手(龍谷大平安)からもレフト前にクリーンヒットを放ちました。

甲子園の土は「どうせまた来るから」との思いから持ち帰らなかったそうです。その後に甲子園に行くことはありませんでしたが、後悔は「ない」と言い切ります。土はなくとも、グラウンドに残したたくさんの実績と思い出があるからです。【松本久】