窪田正孝(35)が18日、東京・TOHOシネマズ日本橋で行われた主演映画「愛にイナズマ」ティーチインイベントで、石井裕也監督(40)とともに、公開後に複数回、鑑賞するなど熱い思いを抱く観客、ファンと語り合った。
質疑応答の中で、テレビ番組で以前、深夜の高速道路でドライブし、叫んでストレスを発散すると語ったが、今でも変わらずやっているのか? と質問が出た。窪田は「大声、出したヤツですね? あぁ~今、さすがに、それすると妻に怒られますね。『うるさい』と言われるから、それは、していないですけど」と、妻の水川あさみ(40)のことを口にして観客の笑いを取った。続けて、ストレス発散の方法を聞かれると「僕は汗を流すことが、すごく好きなので。酵素風呂だったり、サウナだったり、ヨガだったり、ボクシングだったり…いろいろな方法で結構、発散していますね」と明かした。
「愛にイナズマ」は、石井監督が脚本も手がけたオリジナル作品で、窪田は松岡茉優(28)演じる映画監督デビューを控えながら、理不尽な目に遭う折村花子が運命的に出会う舘正夫を演じた。卑劣で無責任なプロデューサーにだまされ、ギャラももらえず、大切な新作映画の企画も奪われ、失意のどん底に突き落とされた花子に、正夫は「映画諦めるんですか?」と背中を押す。その中、花子が10年以上音信不通の家族を頼りに、自分にしか撮れない映画で世の中を見返そうとする物語。
窪田は、劇中で演じた正夫を引き合いに「ストレスというものを、感じないようなマインドにしている、と言った方が正しいのかな。そこは正夫と同じなんですけど」と、自らのメンタルについて語った。「もちろん、生きているといろいろな事があると思うし。怒ったり嫌いだと思うと、嫌いのカテゴリに入っちゃうから。その人には、その時の気持ちがあって、僕に出来ないことが、その人は出来るとか、いろいろな方向で見ると、怒るというより違う尊敬が生まれる」と、他者との向き合い方についても自らのスタンスを語った。石井監督は「自分の言葉だけで話す俳優は、なかなかいないから…ストレスの話も、素晴らしいと思う」と絶賛した。
窪田は、ティーチインの最後に「なかなかない、こういう機会に皆さんと、少なかったかも知れませんが、お話が出来て、すごく幸せでした。僕も楽しかったです」と観客に感謝。「本当に、どんどん便利にはなっている分だけ、人の心がどんどん、ちょっと寂しくなっているというか。会わなくても、会えた感覚になっちゃうというか。映画館とか本当に昔からある、いいものが、その分、なくなっちゃっている現実があって、それって、すごい悲しいことだなと、この仕事をしていて、ちょっと思うところがあるんですけど」と、演じることを生業としている身として、映画館の現状への思いを吐露した。
そして「やっぱり、それを出来るのは僕らしかいなくて、皆さんしかいなくて。こうやって1つの映画を2時間、暗い中で全く知らない人と見られるって、実はすごく貴重で価値あることなんだなって、僕はコロナを超えて改めて思ったこと」と映画館の素晴らしさを、改めて訴えた。「面白い映画って、もっとたくさんあるし、世界はもっと広い。ちょっと待てばネットで見られちゃうんだけど、映画館で見ることに、僕は価値が、すごくあるんだと思う。皆で映画を盛り上げていけたら、うれしいと思います」と客席に呼びかけた。