近藤真彦“還暦”60歳誕生日の武道館コンサート発表 伊集院静さんに「節目、節目にいてくれた」

ディナーショーで熱唱する近藤真彦(撮影・足立雅史)

歌手近藤真彦(59)がデビュー記念日の12日、東京・ホテルオークラ平安の間に550人を集めてディナーショー「Masahiko Kondo Dinner Show 2023『12月、風のバラッド』」を開いた。

1980年(昭55)のこの日に「スニーカーぶる~す」でデビュー。「43年前は、オークラでディナーショーできるとは思わなかった」。先月24日に73歳で亡くなった作家伊集院静さんが作詞した「BANKA~男たちの挽歌~」「男が目を閉じる時」「愚か者」「大人の流儀」を含む、全16曲を歌い上げた。

会場にはGLAYのTAKURO(52)も姿を見せた。近藤は「忙しいのにありがとうございます。武道館コンサートも終わったばかりなのに。武道館? 7月19日、日本武道館決定。やっちゃいます。決まりました。絶対に来てね」と来年7月19日の60歳の節目の誕生日当日に、東京・日本武道館で単独コンサートを開くことを発表した。

今年9月から、来年の60歳の誕生日を目標にツアー「KANREKI DASH M5K9 LIVE TOUR」をスタート。その“ゴール”として、誕生日に日本武道館で「Thank you very マッチ 60th Anniversary 2024.7.19」を開催する。武道館公演は9年ぶりで「誕生日当日なので、うれしい限りです。当てはめるのが大変な作業であることを分かっているので、うれしさが身に染みます。武道館公演は1回、1回の記憶がありまして、頑張ってきた“証”みたいなものがある。また、いつか頑張れば、ここに戻って来られると思ってやって来ました。僕も頑張ったけど、ファンに支えられてきて、そろそろいいんじゃないですか? というものが武道館だと思う。マッチの武道館というイメージで、花火を打ち上げたい」と意気込んだ。

還暦で迎える武道館公演に「デビューした時は40年以上も歌っていることなんて、ありえないと思った。1万人以上のお客さんの前で歌って成功させたい」。タイトルの「Thank you very マッチ」については「コテコテのこれが、これからの僕の気持ち。昭和を代表する。僕にしか使えないでしょ」と笑った。

さらに武道館の思い出について「常に、頑張って帰って来る場所だった。控室からステージまでの導線は、あそこが一番心地いい。ボクサーがリングに上がって『勝負してやるぜ!』っていう気持ちにさせてくれる」と早くも気持ちを高ぶらせつつ、当日の衣装について、伊集院さんが作詞した81年のヒット曲「ギンギラギンにさりげなく」の歌詞「<歌詞>赤い革ジャン引き寄せ」から赤い革ジャンを提案されると「いいね、でも衣装は当日のお楽しみ」とさらに笑った。

伊集院さんとは、デビュー曲「スニーカーぶる~す」のB面だった「ホンモク・ラット」の作詞を担当してもらって以来の付き合いだった。

「伊集院さんの詞は、片方が亡くなった男の友情を描いたものが多かった。最後は1年半前に友達の誕生パーティーで会った時でした。僕がジャニーズを辞めた時だったので『おいおい、話をしていこうや』ということでした。がんであることはネットで読んで知っていたけど、今は克服する方も多いからびっくりしました。10年くらい前に2人でラスベガスのカジノに行ってウイスキーを飲みながら、ルーレットをやりました。僕は家族連れだったんだけど、伊集院さんは勝って、うちのかみさんへのお年玉だと言って1枚10万円くらいのチップを3枚くれました。おふくろが死んだ時、デビューの時、新人賞の時、レコード大賞の時、結婚の時と、僕のターニングポイントにはいつも伊集院さんがいてくれた。今日も、どこかで見守ってくれているのかな。でも、俺、伊集院さんに怒られたことないんだよ。怒って欲しかったな」。

伊集院さんが作詞した「愚か者」は、87年の日本レコード大賞を受賞した。作曲の井上堯之さん、伊集院さん、そして(共作した)萩原健一さんも亡くなっている。

「僕しか生きていない、1人になっちゃった。亡くなって何日かたって歌ったらつらかった。伊集院さんに『愚か者』について聞いたことがあるんだけど『新橋の酔っぱらいの歌だよ』って言ってました。22歳の時にもらった歌ですが、60歳近くなると染みてきますね。この歌を背負って、大事に生きていきたい」

この日、今年の漢字が「税」と発表された。近藤は「僕は『楽』。忙しかったけど、レースもコンサートも楽しんでできた」と笑顔を見せた。【小谷野俊哉】

○…古巣の旧ジャニーズ事務所が「STARTO ENTERTAINMENT」という名称の新事務所設立を発表したことに「名前よりも、葛藤して契約することを決めたタレントのことを第一に考えて守ってほしい。名前より中身が大事」と話した。“後輩”の滝沢秀明氏(41)が代表を務める「TOBE」から届けられた花がロビーに飾られたが「(滝沢氏と)いろいろと話してはいますよ」と明かした。