三谷幸喜監督(62)が、長澤まさみ(36)を主演に、19年「記憶にございません!」以来5年ぶりの新作映画「スオミの話をしよう」を製作したことが13日、都内で行われた2024年東宝ラインナップ発表会で発表された。同監督が脚本も手がけ、9月13日に公開する。長澤は、三谷監督の手がけた映画への出演は、今回が初めてとなる。
三谷監督は「この映画は5つの顔があります」と説明した上で、長澤を囲む5人の男性俳優について「あまり僕の作品に出てこなかった俳優さんに集まってもらっています。佐藤浩市も、中井貴一も、西田敏行さんも出ていません」と、三谷組に常連の佐藤浩市(63)中井貴一(62)西田敏行(76)は出演していないことを明らかにした。
三谷監督は、5つの顔の最初にミステリー、2つ目にコメディーと口にした。そして「僕はコメディーしか作らない人間です。(16年のNHK大河ドラマ)『鎌倉度の13人』はシリアス側に寄っていて…でも、皆さんに笑ってもらうのが大前提で、作品を作っています。今回はコメディーです」
「スオミの話をしよう」は、長澤が演じる突然、行方をくらませた大富豪の妻スオミの失踪を知り、夫が住む豪邸に彼女を愛した5人の男たちが集結。彼らが語るスオミのイメージは、それぞれ見た目も、性格も全く異なるものだった。一体、スオミの正体とは…1つの屋敷を舞台に展開される、三谷監督の真骨頂とも言えるサスペンス・コメディーとなる。
三谷監督は「単なる家出か誘拐事件か分からない。(夫の大富豪は)大事にしたくないので、知り合いの警察官に極秘に捜査を頼むんですね」と説明した。その上で「かつて結婚した4人の男性が集まってきます。だんなさん含め、愛する5人が集結する物語。極秘にお願いした警察官も、実は前のだんなさんです。誰が1番、愛していたかマウントを取り合う…失踪したことを忘れ、そこに執着する」と続けた。
5人の俳優については「プロデューサーに言うなと言われているので…5人は多彩で出演した俳優さんも素晴らしい。あまり僕の作品に出てこなかった俳優さんに集まってもらっています」と口にした。そして「佐藤浩市も、中井貴一も、西田敏行さんも出ていません」と明かし、集まった取材陣を笑わせた。
佐藤、中井、西田は、三谷監督作品に欠かせない存在だ。01年「みんなのいえ」に中井、06年「THE 有頂天ホテル」に佐藤と西田、08年「ザ・マジックアワー」、11年「ステキな金縛り」に佐藤と中井と西田、13年「清須会議」に佐藤と西田、15年「ギャラクシー街道」に佐藤と西田、19年「記憶にございません!」には中井と佐藤が出演している。
三谷監督は3つ目の顔として「の作品では珍しい恋愛映画です。5人は思い出を語ります…そこでいろいろな愛の形が見えてくる構成。パートナーがいる方も、いない方も楽しめ、学べるデートムービーになっています」と説明。4つ目の顔は「長澤まさみ作品。長澤まさみムービー」と断言した。
そして、5つ目の顔として「ちっちゃくていいですけど…僕にとって9本目の映画です。9本目になっちゃうんだな」と感慨深げに語った。そして「毎回、試行錯誤していて…まだ編集の途中ですけど手応えがある。カンヌとかベネチア(といった国際映画祭)に全く縁がない作品だと思いますけど…楽しんでもらえると思う。原作でもない、アニメでもない、テレビが元になっていないオリジナル作品、少ないですけど来年の日本映画に貢献できればと思います」と意気込みを語った。