柄本時生、役所広司から「おやじと一緒だよ」明とそっくり指摘に笑みも幼少期の出会い忘れていた

舞台あいさつに登壇した柄本時生(撮影・鈴木正人)

柄本時生(34)が23日、東京・TOHOシネマズシャンテで行われた映画「PERFECT DAYS」(ヴィム・ヴェンダース監督)公開記念舞台あいさつで、主演の役所広司(67)から「おやじと一緒だよ」と、父の柄本明(75)と、そっくりだと指摘された。

柄本は劇中で、役所演じる東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山の同僚の清掃員タカシを演じた。タカシは、ダンサーで表現者のアオイヤマダ(23)演じるガールフレンドのアヤとの関係を継続するために、平山に金をせびる時もある役どころだ。世界的な巨匠ヴィム・ヴェンダース監督(78)から、金をせびるシーンが好きだと言われており「(好きと)言って頂いて、いまだに『平山さんにお金を返しなさい』って」と言い、笑った。

役所との共演の印象を聞かれ「(役所は)格好良いですね。同じシーンで幾つか、ご一緒してますけど。うちの父が『役所は、うまいぞ~』と言っていて、その意味が分かれば、と見させて頂いた。僕の中で濃密な時間を過ごさせて頂きました」と、父が絶賛した役所の芝居を生で堪能したと振り返った。

横で話を聞いていた役所は「お父さんから、よく育ててもらいましたね。先輩の立てるところも立派だと思います」と柄本を褒めた。その上で「時生君は、昔から知っているんで。まだ子どもの時に、お父さんに連れられて、うちに遊びに来たことがある」と、幼少期から柄本を知っていると明かした上で「そのことは忘れてましたけど…一緒に仕事をしていて、良い俳優になったなぁと」と、柄本が役所との出会いを完全に失念していたと“暴露”これには、柄本も「全く覚えていなくて…忘れていましたけど」と苦笑した。

役所演じる平山が、朝、起きて朝食がわりの缶コーヒーを飲み、トイレの清掃に向かうルーティンを繰り返す物語にちなみ、ルーティンを問う質問が出た。柄本が「起きたら大体、喫茶店に行く」と答えると、役所が「おやじと一緒だよ」と、すかさずツッコみ、客席の笑いを誘った。

◆「PERFECT DAYS」平山(役所広司)は、淡々と過ぎていく日々に満足している。毎日を同じように繰り返しているように見えるが、彼にとってはそうではなく、常に新鮮で小さな喜びに満ちた、まるで風に揺れる木のような人生である。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読みふけるのが喜びで、いつも持ち歩く小さなフィルムのカメラで木々を撮る。平山は木が好きで、自分を重ねているのかもしれない。ある時、平山は思いがけない再会をし、それが彼の過去に少しずつ光を当てていく。