「笑点」のイメージから脱却したい林家木久扇「何でもやります」新しい自分を築く意欲感じた

林家木久扇

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

3月いっぱいで日本テレビ系「笑点」を勇退する落語家林家木久扇(86)に話を聞く機会があった。

相談役を務める落語協会の「落語協会納めの会」が年末に行われ、乾杯の発声をした木久扇は「来年は龍の年。出世とか大きい未来という意味があるんだそうです。大変いい年に(落語協会)100年祭があるということで、たくさんお客さまが来ますように」とあいさつした。

さらに日刊スポーツなどの取材に応じた木久扇は、「笑点」勇退を控えた気持ちを「今は悲しくなくて、とてもさっぱりしてて、すがすがしい気持ちです。(大喜利メンバーが)チェンジする時、病気だったり亡くなったり、悲しいことが多かったんですが、僕は元気なまま、すがすがしく勇退したい。それを見せたいと思っていました。悲しくない別れを」と語り、5代目三遊亭圓楽さん、林家こん平さん、桂歌丸さん、6代目三遊亭円楽さんらを思い浮かべているようだった。

勇退後は、高座はもちろん、執筆やラーメンの新商品発売などが控えているという。得意の絵に関する構想も具体的に明かし、思い描くさらなる展開についても語っていた。「依頼がいっぱいあるんです。何でもやりますよということで、大変燃えてます」と、充実した表情を見せた。「笑点」のイメージからも脱却したいようで、新しい自分を築いていくという意欲を感じた。

21年5月に左大腿(だいたい)骨を骨折し手術したが、リハビリと定期的な検診で経過は良好だ。この日もステージにしっかりとした足取りで上がっていたし、持っているつえは歩く時に必ず必要というのではなく、ある意味お守り代わりだとか。前日にもリハビリに行ってきたそうで「ここ(太もも)に金属は入っているんですが、とっても調子が良くて、先生から満点と言われました」と話していた。

木久扇は「90歳までいけるかな。お弟子さんにあと1人、真打ち間際の人が残っている。口上の時に並んであげたいから、そこまでは僕は絶対に生きようと思っています」と話した。昇進披露の口上に並びたい、それまでは頑張る-かなり愛情ある言葉だった。

来年はどんな年にしたいかと聞かれると、木久扇は「あまり抱えすぎないようにして、うまい具合にコントロールしたいですね」と話し、かつて古今亭志ん朝さんに、木久ちゃんは生き方がうまいね、と言われたことを教えてくれた。【小林千穂】