NHK紅白歌合戦に3度出場した演歌歌手冠二郎(かんむり・じろう)さん(本名・堀口義弘、ほりぐち・よしひろ)が1日に埼玉県内の病院で、心不全のために死去したことが11日、分かった。79歳。埼玉県出身。
所属レコード会社が発表した。告別式は近親者で行い、お別れの会の予定はない。
関係者によると、以前から心臓病や糖尿病の持病があり、13年に口腔(こうくう)がん、19年には虚血性心不全で手術を受けた。退院後には転倒して腰2カ所を圧迫骨折。1度は引退も考えたが、16年に結婚した味菜子夫人に励まされ、夫婦の二人三脚でステージに立ち続けた。だが、22年秋には足腰が弱ったことなどもあって入院。以来、入退院を繰り返していたという。容体が急変して1日午後4時24分に死去。最期は夫人とマネジャーにみとられて旅だった。
冠さんは1944年(昭19)4月23日に埼玉県秩父市で生まれた。高卒後に作詞家三浦康照さんに弟子入り。67年に「命ひとつ」でデビューし、77年に「旅の終りに」がミリオンヒット。NHK紅白歌合戦は91年に「酒場」で初出場し、計3回出場。「しのび酒」「炎」「まごころ」など多くのヒット曲を残した。