元櫻坂・菅井友香「女性同士で生きることは大変」卒業後ドラマ初主演で教わったレズビアンの苦悩

大人の女性の雰囲気を身にまとい、ほほ笑む菅井友香(撮影・浅見桂子)

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菅井友香(28)の櫻坂46卒業&事務所移籍後、初主演ドラマ「チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ」(月曜深夜2時35分、テレビ東京系)が8日にスタートした。22年11月に櫻坂46を卒業した菅井は今後、本格的に女優業を始動する。グループ時代の葛藤や、アイドル活動で気付いた“大切なもの”、そして今後の展望に迫った。【加藤理沙】

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櫻坂46卒業後は自分を見つめ直す期間となった。

「卒業後『等身大で良い』と言っていただけることがありがたかったです。当たり障りのないことを発言しよう、ちゃんとしないといけないと、自然に考えるようになっていた中、その考えを外す1年になりました。ありのままの自分を出した方が良いと思えるようになりました」

馬好きの菅井は昨年2月にはソロで「KEIBA BEAT」の総合司会に就任するなど、女優業以外にも力を入れている。「馬の仕事は特に今後も関わりたい。少しでも競馬の力になりたいんです。ラジオは一番等身大でいられる場所。これからはリポートのお仕事もやりたい」と語った。

アイドル活動は7年。「人を引っ張る性格じゃなかった」と振り返る。

「みんながいる安心と楽しさがあったけど、キャプテンだからこそ感じることは大きかったかも…と自分が1人になった今、より感じます。責任感や難しさがある一方で、キャプテンをするタイプじゃない。だからこそ、頑張ってこられたという思いもあります」

本格的に女優活動するきっかけはアイドル時代の経験からだった。

「グループ時代はダンスや歌でMVの制作をして、皆さんに届けて、感動していただけることにやりがいがありました。作品作りが好きだったんだと、1人になって、やらなくなって気づけたんです。制作に携わることが出来て誰かが前向きになるきっかけになればうれしい。それが出来るのは役者だと思いました」

昨年11月末には、木村佳乃、佐々木希らが所属する、大手芸能事務所「トップコート」に移籍した。「経験も実力もまだまだ足りないと思う中、しっかり学べる環境に入りたいと思った」と力を込めた。

「自分自身と1年間、向き合って新しい環境で頑張ってみたい思いも強くなった中、すてきなご縁をいただけて本当に感謝でいっぱいです。期待以上のモノをお返しできる役者になりたい。全力で答えるスタンスを大事に。最善を尽くして、少しでも笑顔や感動を届けられるように。海外作品を見るのも好きなので、いつか海外制作の作品にも出演できることを目標にしていきたい」

■“生きづらさ”教わる

卒業後初のドラマ主演は「ドキッとした」と笑顔を見せる。「いきなりダブル主演で、期待に応えたい思いと大きな挑戦への緊張がありました」。

ドラマは欅坂46(現・櫻坂46)のミステリー学園ドラマ、「徳山大五郎を誰が殺したか?」(テレビ東京)「残酷な観客達」(日本テレビ)以来約6年ぶり、個人では初めてとなる。

「これまで舞台が多かったので、舞台はその役の人生を舞台上で気持ちを重ねるけど、ドラマはカメラが回る時にキュッと集中する。勝手が今までと違って、撮影自体も最初はリズムが慣れなかったので、やりながら学びました」

同ドラマはレズビアンの上司と部下、2人の恋愛を軸に、元恋人への未練から生まれる屈折した感情の葛藤を描いた復讐(ふくしゅう)愛憎劇。「要素が盛りだくさん。レズビアンの方が主役の作品はあまり見たことがなかったので、新たな挑戦でした」。実際にレズビアンの方も監修として参加した。

「当事者の方々が生活する上での、想像以上の生きづらさを教えていただきました。日本の社会制度が“男女で”が当然となるがゆえに、女性同士で生きることは大変なんだと。まだまだ、自分も学ばなければと思いました」

中村ゆりか(26)とのダブル主演に「心強かったです。ハードなシーンが多いからこそ、撮影以外の時間は穏やかに等身大でいられる時間をつくることが出来てうれしかった。お互い『良いコンビだったね』と話しました」と感謝した。

ドラマの見どころは「環境に翻弄(ほんろう)されながらも、正義を貫く強さと真っすぐな気持ち」。24年は「進化の年にする」と瞳を輝かせる。

「新天地で今までにないことを取り入れて、久しぶりにファンの方とも交流して、28歳の大人の女性としても脱皮できるように、自分の殻を破りたいです」

◆菅井友香(すがい・ゆうか)1995年(平7)11月29日、東京都生まれ。15年に欅坂46(現・櫻坂46)の1期生オーディションに合格し、翌年ファーストシングル「サイレントマジョリティー」でCDデビュー。22年11月に櫻坂46を卒業し、23年2月「KEIBA BEAT」総合司会に就任。舞台「飛龍伝2020」「新・幕末純情伝」ミュージカル「カーテンズ」など出演。特技は馬場馬術。165センチ。血液型AB。

◆「チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ」 テレ東ドラマでは初の“レズビアン”を主人公にしたオリジナルドラマ。実際にレズビアンの方が監修の下、脚本を一から制作。昨今、注目を集めるLGBTQ、労働問題、セクハラなど社会課題にも鋭く切り込んだ「恋愛×仕事」ドラマの新境地に挑んだ意欲作。