<悼む>
演歌歌手小金沢昇司(こがねざわ・しょうじ)さん(本名同じ)が11日、神奈川県内の病院で呼吸不全のために死去したことが15日、分かった。65歳。神奈川県大和市出身。所属レコード会社が発表した。92年にのど薬のCMで「歌手の小金沢くん」としてブレークし、お茶の間の人気者に。昨年が歌手生活35周年の節目だった。葬儀はすでに近親者で行った。
◇ ◇ ◇
小金沢昇司さんには07年~08年にかけ、日刊スポーツ首都圏版紙面で週1回の料理連載「小金沢くんの男料理」コーナー(計48回)を担当してもらった。
音楽界に料理好きは多いが、調理師免許を持っている本格的な人はあまりない。そこでお願いをした。
調理スタジオは北島音楽事務所内。かつては、まかないをしていたのでガスこんろなどの調理設備はあった。それが、当時は倉庫になっていたのを片付けてもらった。
1回の取材で1カ月の4~5回分を作ってもらう。小金沢さんから事前に料理の品名と原材料を教えてもらい、取材時に買って持って行った。
そんなある日、カメラ担当者は料理好きの男性だった。この日が連載取材初参加で、小金沢さんと面識もないのに「そうじゃないっ」。小金沢さんの調理に対して、いちいち自説をアピールする。えーっ!周囲にいた我々(記者とスタッフ)は「やめてくれ~」「何であなたが口をはさむんだよ」と内心思いながら、小金沢さんが気分を害さないかドキドキしていた。
でも「そうなんですねぇ」とカメラマンと話を合わせながら、取材はスムーズに進んだ。小金沢さんは大人! つくづく思った1日。このカメラ担当者が連載取材に来たのはこれが最初で最後でした。【松本久】