「魔女の宅急便」原作者の角野栄子さん「来年90歳…すごいピュアなラブストーリー書いてみたい」

映画「カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~」完成披露上映会のフォトセッションで笑顔の角野栄子さん(左)と宮川麻里奈監督(撮影・鈴木みどり)

「魔女の宅急便」の作者として知られる、児童文学作家・角野栄子さん(89)が16日、都内で行われたドキュメンタリー映画「カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~」(宮川麻里奈監督、26日公開)完成披露試写会に、ピンクのワンピースとピンク地に白の靴下、白の靴のいでたちで登壇した。今後の目標を聞かれ「私、来年90なの…ウリです。すごいピュアなラブストーリーを書いてみたい。出来るかしら? 中学1年の頃の初恋なんて忘れてしまってるわね、相手の名も。書けるかしらね?」とラブストーリーの執筆を掲げた。

「カラフルな魔女-」は、角野さんの日常に4年にわたって密着したドキュメンタリー。20年から22年にかけてNHK Eテレで全10回、放送された「カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし」をもとに、新たに撮影&再編集した。鎌倉の自宅で自分で選んだ「いちご色」の壁や本棚に囲まれ、カラフルなファッションと個性的な眼鏡がトレードマークの一方、5歳で母を亡くし戦争を経験。結婚後24歳でブラジルに渡り、35歳で作家デビューするなど波瀾(はらん)万丈人生を歩みながら、持ち前の冒険心と好奇心で幾多の苦難を乗り越えてきた。“想像力こそ、人間が持つ一番の魔法”と語る角野さんとは、どういう人物なのかを探った作品。

角野さんは、40代までは黒、グレーの服が多かったという。この日の衣装について「50歳で赤い服を着たら、意外と好評で、着てみようと。その頃から髪が白くなって、老眼で目が見えにくくなって、つまんないなと思ったら、白い髪は明るい洋服に合うと…それで、この有様です」と笑みを浮かべた。

元日に誕生日を迎え、89歳になったばかりだが「まだ、つえつかないで歩けます。長く、長く元気でいたい」と力を込めた。