NHKは17日、都内の同局で定例会見を行い、稲葉延雄会長が、昨年大みそかの「第74回NHK紅白歌合戦」について言及した。
周囲からの反響について「私の周囲にいる身近な人たちは『新しい形で工夫されている紅白で楽しかった』とおっしゃっていただける方が多かった」としつつ「財界人、政治家の中には、ちょっと変わってちっとも面白くなかったという方もいました。いろいろ変化があって楽しかったということを言ってくださる方が多かったので、そういう直接的な反応は本当にうれしいなと思っています」と話した。
番組の平均世帯視聴率は、第2部(午後9時)が31・9%で、紅白の過去最低の視聴率だった。瞬間最高はMISIA(45)が「アイノカタチ」を歌唱した午後11時38分の34・8%が歌手別最高を記録。番組全体の瞬間最高視聴率は出演者らで「蛍の光」を合唱し、結果発表へと移った午後11時43分で36・7%だった。(いずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)
稲葉会長は視聴率について「1つの指標としてはありますけど、(番組への評判)全てを表しているものではないなという感じはします」といい「そもそも大みそかの夜に関して、人々の生活パターンが変わってきて随分活動的になっているんですよね。新年の初詣に出かけるとか、鐘をたたきにいくとかそうしたものは伝統としてありましたけど、年越しコンサートに出かけるとか、そういう生活パターンが活動的になっている。紅白をお茶の間で見るという人たちの割合は多分減っているんだろうなという感じです」と語った。
また、紅白について「国民的な番組だと言われていますけど、私は紅白はそういう枠にとどまらない番組になっているなという感じです。今回のテーマもボーダーレスですし、今後は世界へ向けても見たり聞いたりしていただけたらなという風に思っています」とした。
昨年の紅白では司会を有吉弘行、橋本環奈、浜辺美波らが務めた。初出場の新しい学校のリーダーズ、日本レコード大賞も受賞したMrs.GREEN APPLE、郷ひろみをはじめ、日韓のアイドルも多数出演。企画コーナーではNew Jeans、ディズニー100周年記念メドレー、クイーン+アダム・ランバート、YOSHIKI、90年代に大流行したウッチャンナンチャンやキャイ~ンらによる伝説のユニット、ポケットビスケッツとブラックビスケッツらも登場した。終盤では有吉が藤井フミヤと「白い雲のように」を披露。最後は白組の福山雅治、紅組のMISIAがトリとして締めくくった。優勝は紅組だった。
今回は旧ジャニーズ事務所所属タレント勢の出演がないことでも注目を集めたが、稲葉会長は「個別のアーティストや所属事務所についての回答は控えさせていただきます」とし「どんな声があるのか意見に耳を傾けて良い番組になるよう努力していきたい」と語るにとどめた。