米アカデミー賞「オッペンハイマー」13部門で候補「バービー」には失望の声「ケンだけなんて」

第96回アカデミー賞のノミネーションが23日に発表され、クリストファー・ノーラン監督が原爆の父を描いた「オッペンハイマー」が作品賞や監督賞を含む最多13部門にノミネートされた。オッペンハイマーを演じたキリアン・マーフィーは主演男優賞、ロバート・ダウニー・Jrも助演男優賞で候補入りした。

続いて11部門にノミネートされたのは、ヨルゴス・ランティモス監督の「哀れなるものたち」で、作品賞、監督賞のほか、エマ・ストーンが主演女優賞に名を連ねている。マーティン・スコセッシ監督と俳優レオナルド・ディカプリオがタッグを組んだ「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」は、作品賞、監督賞など10部門で候補入りしたが、ディカプリオは主演男優賞の候補入りを逃した。一方、リリー・グラッドストーンは、先住民女性として初めて主演女優賞ノミネートを果たす快挙となった。

また、「オッペンハイマー」との同日公開で「バーベンハイマー」という造語が生まれるなど社会現象となった「バービー」は、作品賞とケン役を演じたライアン・ゴズリングが助演男優賞でノミネートされたもののバービーを演じた女優マーゴット・ロビーとメガホンを取ったグレタ・ガーウィグ監督が候補から漏れ、「大きなサプライズ」と受け止められている。「バービーの映画で、ケンだけノミネートされるなんて」と失望の声が上がっている。

日本からは、ゴールデングローブ賞を受賞した宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメ映画賞で候補入りしたほか、「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞、俳優役所広司主演でヴィム・ヴェンダース監督がメガホンを取った「PERFECT DAYS」が国際長編映画賞にノミネートされた。

授賞式は現地時間3月10日に、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)