中村勘九郎「江戸歌舞伎を愛した父」を思い一番太鼓に聞き入る 勘三郎さん十三回忌追善興行初日

「猿若祭二月大歌舞伎」初日に行われた一番太鼓の儀。左から田中傳左衛門、中村勘九郎、歌舞伎座の千田学支配人

18代目中村勘三郎さんの十三回忌追善「猿若祭二月大歌舞伎」が2日、東京・歌舞伎座で初日を迎え、中村勘九郎(42)が、開場を知らせる「一番太鼓の儀」に出席した。

一番太鼓とは、江戸時代に芝居の始まる前に打たれた太鼓のこと。歌舞伎座の千田学支配人が田中傳左衛門にばちを渡し、太鼓が鳴り響いた。

勘九郎は「父の18代目中村勘三郎十三回忌追善ということで、興行をやらせていただくこと、本当にうれしく思います」とあいさつ。

初代勘三郎が1624年(寛永元)に、初めて江戸で「猿若座(後の中村座)」として興行を打ったことなどを説明し「今年は寛永元年から400年の記念すべき年。この一番太鼓も、寛永元年に鳴り響いたわけですが、400年前に江戸の町に鳴り響いた音色が、400年の時を経て鳴り響くことができるのも、本当に皆さまのおかげでございます。ラッキーですね。これなかなか聞けないですよ」と笑った。

勘三郎さんが演じた数々の当たり役や、縁の深い演目が並ぶ興行。勘九郎は「歌舞伎を愛し、江戸歌舞伎を愛した父。ご出演くださいます先輩、後輩、同輩の皆さまから力をいただきまして、中村屋一同、精いっぱい、来てくださったお客さまに楽しんでいただくよう、一生懸命つとめます」と語った。26日まで。