元自衛官タレントかざりが現代アート個展「記憶と情報の琥珀」初日 「私の作ったものがアート」

アート作品「光をたどる」の前で自衛隊体操の「統制」のポーズを決めるかざり

元自衛官のタレントかざり(30)の現代アートの個展「記憶と情報の琥珀(こはく)たち」が2日、東京・新宿眼科画廊で初日を迎えた。

日大芸術学部デザイン学科を卒業して、2015年(平27)に陸上自衛隊に入隊。17年に退官してタレントと現代アートの作家として活動している。

初の個展に「かざりとして、作品を発表するのは初めて。緊張するけどうれしいです。ぜひ、たくさんの人に見てほしいです」と笑顔を見せた。

「作品を制作している時はアトリエで孤独な作業。こうして白い壁に飾られて展示されているのを見ると、意外にいいじゃない、様になってるなと思います。自分の描いてきたものは間違いじゃないと思えます。来てくれる人の話を聞いて、これからは作って行こうと思います」。

19点の展示品の中で一番大きい92×118センチの「光をたどる」は故郷の三重県展で賞を取った作品。「レジン(樹脂)、キャンパス、絵の具、ペンでレイヤー状に重ねていきます。いろいろな素材をミックスさせて。これは構想から1年かかりました。CGに絵の具で細かく色を付けて、レジンを重ねていきます。レジンが乾くのに時間がかかるので、小さい作品でも1カ月はかかりますね」と話した。

大学の卒業制作で、作品について「『模型なのか、アートなのか、油絵なのか』と評された。レジン、絵画、CGとこだわりなく作ってきました。枠組みが決められたものは違うと思う。私が作ったものがアートです」と胸を張った。

緑色がベースになった作品が多いことについては「三重県の菰野町という自然豊かな山の近くで育ったんです。緑に憧れがあるし、個展のテーマに『記憶』とあるように、幼少期からの記憶に残っています。心地いい色を使っていたら、緑が多くなりました。日本のいろいろな都市で個展を開いてみた。海外でも開いて、たくさん作品を発表していきたいです」と意欲を見せた。

タレント業と現代アート作家の二刀流。「学生時代は、よく作品を作っていたのですが、卒業してからは時間がなくて。ネット上で私のなりすましを見つけた時に、自分を証明する方法がなくて。現実とインターネットの世界が混じり合って、かざりの存在証明のために、また作品を作るようになりました。なりすましに対するアンチテーゼです」と話した。

入場無料。7日まで。