25年朝ドラ「あんぱん」中園ミホ氏、6歳の頃にやなせたかしさんに描いてもらった似顔絵披露

25年度前期NHK連続テレビ小説「あんぱん」ヒロイン発表会見に登壇した作者の中園ミホ氏(撮影・宮地輝)

NHKは2日、都内の同局で、25年前期の連続テレビ小説「あんぱん」のヒロイン発表会見を行い、今田美桜(26)がヒロインを務めると発表した。3365人が参加したオーディションから決定した。

作者を務める中園ミホ氏(64)も会見に出席し、作品への思いなどを語った。今作は「アンパンマン」の生みの親、漫画家やなせたかしさんと小松暢さん夫妻の半生がモデルとなる。戦前、戦中、戦後の時代を生き抜き、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」を生み出すまでの愛と勇気の物語を描く。今田はヒロインとして、やなせさんの妻にあたる朝田のぶ役を演じる。

中園氏は冒頭で「戦争に行った経験のある、やなせさんがこんなことをおっしゃってます」と切り出し「正義は逆転することがある。正義は簡単にひっくり返ってしまう。逆転しない正義とはおなかを空かして困っている人がいたら一切れのパンを届けることだ」というメッセージを紹介した。「これはアンパンマンの神髄でもあると思いますし、今、世界中でいろんなことが起こっているここ数年でよく思い出すことがありました」と語った。

中園氏は幼少期に送った手紙をきっかけに、やなせさんと文通をしていたこともあるという。「子どもの頃にお手紙をしたらお返事が返ってきて、文通が始まりました。もし今、やなせさんが生きていらしたらお手紙を書いて、今の世の中をどう思うかきいてみたいなと思っています」。会見では6歳の頃にやなせさんに描いてもらったという自身の似顔絵も披露。「半世紀以上たって、暢さん、たかしさんの物語を書けることに不思議な縁を感じています」とかみしめるように語った。

今田演じるヒロインの暢さんについては「調べれば調べるほどとてもパワフルで面白い女性」とし「ひょっとしたらこの女性がいなかったら漫画家もアンパンマンというもの自体も誕生しなかったのではないかと思っています。必ず毎朝、日本中の人を勇気づけてくれるヒロインだと思います」と力を込めた。

会見には今田のほか、制作統括を務めるNHKの倉崎憲氏(36)も登壇した。

連続テレビ小説は1961年4月から始まり、「あんぱん」で112作目。現在は2023年後期の作品「ブギウギ」が放送中で、女優の趣里(33)がヒロインを務めている。2024年前期は伊藤沙莉(29)がヒロインの「虎に翼」、同後期は橋本環奈(24)ヒロインの「おむすび」が放送されることが決まっている。