劇作家、演出家の三谷幸喜氏(62)が3日、TBS系「情報7daysニュースキャスター」(土曜午後10時)に出演。原作との改変を訴えて亡くなった「セクシー田中さん」の原作者の芦原妃名子さんについて言及した。
「僕はオリジナルの脚本を書くことの方が多いので、脚色ってあんまりやってないんですよね。他局ですけど、アガサ・クリスティの小説を3本、スペシャルドラマ化するっていうのをやってて。そのときはクリスティーの原作通りにやろうと。なるべく忠実にやろうって心がけて。うまくいったんですよ」と切り出した。
そして「何でうまくいったかというと、クリスティの小説って、3時間のスペシャルドラマにちょうどいい分量なんですよね。これが例えば、連続ドラマにしてください、1クール11回やってくださいって言われたら、また脚色のやり方は変わってくるから。もっと膨らまさなきゃいけないんだけど。逆に1時間のドラマにしてくださいとなると、削らなきゃいけない」と語った。
さらに「それって難しい問題で。もともと小説であろうが、漫画もそうですけど、映像化しようと思ったら、時間っていうものがそこに出てきて。映像は時間芸術なんですよね。上演時間が決められているんですよ。小説も漫画もそうじゃないから。自分の好きな時間に読むことができるから。それをある一定の時間に収めないといけないとなると、絶対そこに無理が出てくる。そもそも無理が出るものなんですよ。原作者の方は映像化を許可するときは、そこを理解しとかなきゃいけない」と話した。
続けて「漫画って絶対に難しいと思ってて、カット割りもしてあるし、小説よりも具体的に書いてあるから。それを映像化するときにみんなが満足するものなんてできるわけないじゃないですか。それを分かって、映像化の権利を渡すっていうことはそれを踏まえなきゃいけない。それが嫌だったら映像化はさせないっていうぐらいの気持ちでいてほしいなと。その上で、脚本家はできる限り、原作者の思いをくんで、世界観を逸脱してはいけない。だから、脚色って難しくて。得意じゃない」と打ち明けた。
芦原さんは自身の漫画「セクシー田中さん」が日本テレビでドラマ化された際のトラブルを1月26日までに開設したX(旧ツイッター)で報告していた。同ドラマでは第9話、第10話の脚本を手がけていたが、その際制作陣側との間に起きた食い違いのような事態について、「私が9話・10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った」などとしてその背景を記すなどしていた。
同Xによると、もともと芦原さんは、ドラマ化にあたって、「必ず漫画に忠実に」と依頼していたという。連載が継続している作品であるため、特にドラマオリジナルの終盤については、「原作者があらすじからセリフまで」用意するという条件を提示してドラマ化に合意したが、いざ制作がスタートすると、原作を大きく改変した内容になっていたという趣旨のことをつづっていた。そして「9話、10話の脚本にご不満をもたれた方もいらっしゃるかと思います。どのような判断がベストだったのか、今も正直正解が分からずにいますが、改めて、心よりお詫び申し上げます」などと吐露していた。
その後、一連のポストはネット上で注目を集め、その後、芦原さんは1月28日までに当該ポストを削除し、「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」などと謝罪していた。
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