「春日ロケーション」2月11日地上波放送 オードリー春日プロデューサー次の狙いはレギュラー化

「春日ロケーション」のロケで箱根を旅した、左からどきどきキャンプの佐藤満春、日向坂46の松田好花、オードリーの春日俊彰

オードリー春日俊彰(45)、どきどきキャンプ佐藤満春(45)、日向坂46松田好花(24)出演の日本テレビ系旅番組「春日ロケーション」シーズン2が11日午後3時から放送、配信される(一部地域除く)。

昨秋にHuluなどで公開したシーズン1が話題を呼び、今回初の地上波昼帯での1時間特番放送が実現。このほど春日ら3人が、番組の魅力やレギュラー化への野望を語った。【松尾幸之介】

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3人の和やかな珍道中が、じわじわと人気を広げている。学生時代にTVプロデューサー(P)を目指していた春日が、独自の手腕で限られた予算をやりくりして各地をめぐる新感覚旅番組。お金に厳しい春日Pを、それぞれ親交深い佐藤、松田の2人が支える。

シーズン1では熱海や浅草、河口湖などをめぐり、今回の舞台は箱根。春日は「日テレを代表する番組にしていこうと思っています」と力を込め「なかなか観光では行かないところに行っているので、視聴者の方も見たあとに我々のルートをたどってみてほしい。他とは内容で違いを出して、日テレの歴代伝説的旅番組の系譜を継ぐものにしたい」と掲げた。

松田は「基本的に春日さんにお金を使わせてもらえないので。どうおごってもらいにいくかとか、そこまでの経緯とかを楽しんでもらえたらなと思いますね」とPRした。春日は「詳しくは言えないけど、何のためにあそこを試食だけで過ごしたのか。最後の最後にすてきな思い出があったじゃないですか」と語り「シーズン1でも最後の最後で良いお肉でBBQをやったわけじゃない。これは点じゃなくて線で見る番組なんですよ」と熱弁。「結果を知ったあとにまた頭から見直すと、なるほどなとなると思います」とも語ったが、2人から猛ツッコミにあい、佐藤は「そんな高尚な映画みたいなものではない」。松田も「それほどではないです」と謙遜した。

街ブラのほか、各地で3人が挑むゲーム対決なども魅力のひとつ。仲も深まってきており、松田は「遠慮されなくなったなと。アイドルだから、とかではなく仲間としてやってくださっている感があります」と明かした。春日は「リラックスとか自然体とかではなく、ポジティブな意味でお互いを少しナメているというかね。そういう化学反応が起きている」と分析。佐藤は「もちろんそれまでに関係値はあったけど、3人で何かをするのは初めてでした。でも、最初からこの空気感はあった。やっぱりうっすらナメながらみんな集まったんでしょうね」と笑った。

反響も感じている。松田は日向坂46メンバーから出演をうらやましがられているといい「『見たよ。楽しそう』って言ってくれます。加藤史帆さんとかは『いいないいな』っていつも言ってくださいます」。佐藤は「会う度に言われますね」とハマカーン浜谷健司のほか、水卜麻美アナからも出演を熱望する声をかけられたと明かした。春日は相方、若林正恭については「何も言われてない」と明かしたが、佐藤は声をかけられたといい「年末に車で2人で走っている時に『春日ロケーションってのなんかやっているなあ』って言ってました。見ているかはわからないですが、この番組の座組を楽しんで、ニヤニヤしていましたね」と振り返った。

前回に続いて春日と佐藤の入浴シーンもある。春日は「名物というか一番の見どころ。それでシーズン2ができたと思っています」と笑わせ、佐藤は「実感はないけど」とツッコミつつ「確かに一般のお客さんとのふれあいは面白かった。みなさんいい人でした」と振り返った。

予算的なものもあり「有名露天風呂とかではなくて、民家みたいな感じのところにしか行かない」(春日)とこだわっている。蚊帳の外となっている松田は「ちょっと寂しさはある」と語ったが、春日は「見たくないですよ、松田君の入浴シーンは。P目線でね、しょうもないと思うんですよ」とイジり「それは他の番組でやってもらって。ここは私とサトミツの入浴シーンで。今後シリーズが続いても松田君は足湯までです」と笑顔で語った。

もちろん地上波でのレギュラー化も狙っている。春日は「目指すというか、世の中にこの番組が必要となってくるでしょうね」と自信をみせ、「グイグイ押し売る時代ではなくて、この際、時代の変化に対応していきながらやっていくというのを変えずに。場所もそうですし、いろんなことをやっていきたいですよね」と展望を口にした。

佐藤も「どんな場所でも成立する番組にしていきたいですし、予算を引っ張ってきて海外とかにも行けるようになりたい。まずはシーズン間の(放送の)距離が近づくといいよね」と力を込めた。

「春日ロケーション」は昨春終了の「スッキリ」チームの制作。後番組の「DayDay.」なども手がける柏原萌人プロデューサーは「春日ロケーションは本当にゆるゆるなコンテンツで昼寝しながらゴロゴロみてもらうのにいいくらいなので今回の放送はとってもちょうどいいと思います」と語る。

放送作家としても活躍する佐藤は企画考案から関わっているといい、「番組は演出の八重沢さんや佐藤さんと共に立ち上げました。スッキリが終わってしまい制作に熱量のある仲間たちと何か一緒に仕事をできればと思い、Huluに企画書を持って直談判しに行きました(笑い)」。

昨年9月の配信開始からHuluやTVerでの配信、深夜での特別編の地上波放送を続け、反響の大きさを受けてシーズン2制作も実現。柏原氏は「Huluや日本テレビの先輩たちの支援を受けつつ、番組への熱意やチームへの信頼感を買っていただいて一度やらせてみようとなったのが前回の9月の春日ロケーションでした。そこから反響が大きく、1年も立たない間にシーズン2、そして地上波特番ができたのは皆で熱意を持って制作した結果かなと思います」と喜び「春日さんが真ん中にいて、大親友のサトミツさん、2人とも関係が深い松田さんの3人の織りなすゆる楽しい空気感が魅力の番組です!準備は大変ですがチームのみんなが頑張ってくれていて、自由な空気で和気あいあいと撮影が進んでいます。Huluオリジナルから生まれたコンテツンで日本テレビの中では珍しい番組ですが、配信、地上波のどちらでも違う顔をみせながら戦えるような2軸で戦えるハイブリッドなコンテンツのモデルケースにできればと思っています。今回の舞台は箱根で、何度もメディアで扱われていて『もう知らないことなんてないよ!』と思われてしまうかもしれませんが、春日プロデューサーの独自目線で切り取った箱根旅は一味違う情報が詰まっています!3人のゆるゆる旅をゆるゆるな雰囲気でぜひご覧ください!」とコメントした。