ジュノンボーイGP石山順征ら初演技 谷健二氏「新人俳優の登竜門にしたい」演出舞台で奮闘

舞台「ハイスクール・ハイ・ライフ3」に出演する、左から高崎翔太、石山順征、野口友輔(撮影・松尾幸之介)

映画監督谷健二氏の演出舞台「ハイスクール・ハイ・ライフ3」(東京・新宿R'sアートコート、2月12日まで)で、昨年11月開催の「第36回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」グランプリの石山順征(いしやま・じゅんせい、19)と同ファイナリストの下川床琉良(しもかわとこ・るい、21)が初演技仕事ながらダブルキャスト主演を務めて奮闘している。

男子校を舞台に、謎のタイムリープ世界の中で演劇部の復活を目指して奮闘する物語で、今回で3度目。このほど石山らが取材に応じ、初演技の感想や今後の目標について語った。

谷氏は同舞台を「新人俳優の登竜門にしたい」と語っており、今回は同コンテストのベスト30から12人が出演。演者のほとんどが初演技となった。石山は「不安しかなかったですが、キャリアのある先輩方が遅くまで稽古で残ってくれたりして、少しずつ自信がついて本番を迎えられました。ここがスタートライン。たくさんの作品に出て輝いている姿をみせられるように頑張りたい」と語った。

高卒後に地元鹿児島県内の市役所に約2年半勤めていた下川床は「仮面ライダー」出演の夢を諦めきれずに退職し、コンテストを受けた。「僕は敗者復活からファイナリストに上がっているので、ファンのみなさんがいなければここにもいなかった」と感謝を口にし「僕は顔が濃い方で、順征とは系統が違う。なので、今流行っているボーイズラブ作品にいつか2人で出ることも目標です」と語った。

最年長で先生役を務めた高崎翔太(35)は「みんな初舞台だけど、コンテストにも出るだけあって意識も高かったです」と稽古期間を振り返った。「みんなバチバチでもなくすごく和気あいあいとしていて。最初の本読みの時は大丈夫かと思いましたけど、お客さんも温かくて、いい作品になったと思います」と力を込めた。

唯一、全3作品に出演している野口友輔(21)も「これは無理かもしれないと思う時もあった」と立ち上げ時を振り返った。それでもファイナリストたちの姿勢に心を動かされたといい「みんな一生懸命頑張っていたので。そういう姿を見て、自分も何とかしようと頑張りました。ハイライらしさも出ていますし、今は安心な気持ちがありますね」と語った。

初日の数日前には高崎が「しっかりしろよ」と叱責(しっせき)する場面もあったという。高崎は当時について「谷さんが嫌われ役をやらないから」と笑いつつ、野口は「そこで気持ちが下がっちゃう人もいると思うんですけど、そこからの向上心がみんなすごかったんです」。ハッパをかけられる形となっていた石山は「みんなの中で、普通に『やばいぞ』となって。でもそこから指示を受けるだけではなく、質問もするようになって良くなっていった」と振り返った。

昨年の第2弾でも2017年の「第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」準グランプリの富樫慧士(22)が主演を務めた。谷氏は今回グランプリの石山について「スター性がありますね。周囲と比べられるプレッシャーはあると思いますけど、頑張っています。現状は100点満点」と評した。

石山は「事務所などに所属する前にこうした経験をさせていただいて感謝しています。今回いただいた貴重なアドバイスは宝物です。グランプリだから売れるというわけではないと思っていますし、気持ちを引き締めて、また頑張っていきたい」と意気込んだ。【松尾幸之介】