俳優猪征大(31)が映画「あとがき」(玉木慧監督、3月1日公開)で長編作初主演を務める。
東京・下北沢で過ごしながら有名役者を目指す若者を熱演。自身も静岡県から上京後、下北沢で過ごしており「自分の物語なんじゃないか」と運命を感じたという渾身(こんしん)の一作だ。監督の友人の実話が元だが、下北沢での8年間をとらえていた部分とオーディション時に上京8年目だったことなども共通していた。「すぐに事務所に『受けたい』と言いました。実体験だと思うシーンもたくさんありましたし、誰もが感じたことのある心情を描いている作品です。今を生きる全ての方へ向けた人生の応援歌のようなものになったらいいですね」。
自分にもまだ夢がある。幼少期から芸能の仕事に憧れ、高卒後に上京。専門学校を経て「まずは社会勉強をしなさい」という父の言葉もあり、都内の有名ホテルにいったん就職した。約3年間働き、役者の道へ。25歳でドラマに初出演するなど地道に階段を上ってきた。映画は全国で順次公開予定で、プロデューサーに直談判して地元・浜松での上映も決定。「見た人に影響を与えられるような印象に残る作品を1本でも多く届けることが目標です。まだまだ頑張ります」と力を込めた。【松尾幸之介】
◆猪征大(いの・ゆきひろ)1992年(平4)9月28日生まれ、浜松市出身。高校までバスケットボール一筋の生活を送り、卒業後に上京。19年フジ系「ストロベリーナイト・サーガ」でドラマ初出演。ほかに22年テレ朝系「相棒 season21」、23年TBS系「トリリオンゲーム」、23年NHK「大奥」など。映画は19年「カツベン!」、22年「ラーゲリより愛を込めて」など。2月21日からは舞台「廣島物語」(東京・渋谷伝承ホール)も上演。身長182センチ。