磯村勇斗、キネ旬助演男優賞に感激「書いてあることが全てだと思って生きてきました」

2023年第97回キネマ旬報ベスト・テン助演男優賞を受賞した磯村勇斗(撮影・中島郁夫)

<第97回キネマ旬報ベスト・テン表彰式>◇18日◇東京・オーチャードホール

第97回キネマ旬報ベスト・テン表彰式が18日、都内のオーチャードホールで行われた。「月」「正欲」「渇水」など6作品で助演男優賞を受賞した磯村勇斗(31)は「キネマ旬報はデビュー前から読んでいて、書いてあることが全てだと思って生きてきました。それくらい映画を教えていただいた、すてきな場に自分が立てていることは非常に感慨深い」と感激した。

磯村にとって23年度は映画俳優として充実の1年となった。日刊スポーツ映画大賞助演男優賞、日本アカデミー賞優秀助演男優賞、エランドール賞新人賞など国内の各賞をほぼ総なめにした。俳優デビュー10年の今年も、TBS系で放送中のドラマ「不適切にもほどがある!」(金曜午後10時)で主人公の娘に憧れられる“ムッチ先輩”を演じ、白ブリーフ1枚の熱演などで世の中を席巻。スクリーンからテレビに舞台を移し、さらにブレークしている。

16年に相模原市で起きた障がい者殺傷事件をモチーフにした小説を映画化した「月」で、凶行に及ぶ施設職員を演じた。モデルとなった被告が実在する難役だったが「やると決めたら、覚悟を持って最後まで撮りきりたいと思った。作品に入ったら、誰から何を言われても背負っていくつもりだった」と自身の覚悟を振り返った。そして「怖いものはなかった。ただ1つ、怖かったのは第2のサト君(演じた犯人)が、この映画で生まれたら大変だと。そこは気を付けて試行錯誤して撮った」と力を込めた。

「ほかげ」で主演女優賞を初受賞した趣里(33)は、体調不良で欠席した。

【村上幸将】