大沢たかお(55)が主演とプロデューサーを務め、Amazonプライムビデオで9日から配信を開始した連続ドラマ「沈黙の艦隊 シーズン1~東京湾大海戦~」の続編の制作が早くも決定した。同社が20日、発表した。
大沢は「続編制作が正式に決定しましたことをご報告いたします。すでに映画、ドラマをご覧になってくださった皆さま、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました」と、続編決定を報告し、視聴者に感謝した。そして「これまで以上に壮大で手に汗握るスリル満点の新たな『沈黙の艦隊』を創り上げるため、これまで以上にしっかり準備し、これまで以上に全スタッフ、キャスト一丸となり、魂を込めて次なる戦いへ挑んで参ります。『沈黙の艦隊』の新たなる航海を是非楽しみにしていてください」と制作への強い意欲を示した。
「沈黙の艦隊」は、漫画家のかわぐちかいじ氏が1988年(昭63)から96年まで漫画誌「モーニング」に連載し、累計発行部数3200万部(紙・電子)を誇る同名漫画が原作。日米共同で極秘裏に建造された日本初の超高性能原子力潜水艦シーバットの艦長となり、日本人でありながら米艦隊所属という数奇な運命を背負った海江田四郎が、理想とする世界の実現を目指して同船に核ミサイルを積み、乗員76人を伴って航海中に反乱逃亡する。海中での天才的な戦闘術に、日米が翻弄(ほんろう)され、重大な決断と選択に迫られる物語だ。
実写化プロジェクトは大沢が、出演した19年の映画「キングダム」シリーズを手がけるクレデウスの松橋真三プロデューサーから声をかけられ、21年ころから企画を進めた。かわぐち氏への企画プレゼンから、防衛省、海上自衛隊との協力体制の構築まで行った。22年夏から始まった撮影では、日本で初めて海上自衛隊・潜水艦部隊の撮影協力を得て、実際の潜水艦を使用することができた。そこに日本屈指のVFX技術を融合し、臨場感あふれる映像、作品を作り上げ、連載から約30年の時を経て映画化を実現。23年9月29日に公開し、興行収入13億4000万円を記録した。
「沈黙の艦隊 シーズン1~東京湾大海戦~」は、映画に未公開シーンを加えてその先を描く、全8話の完全版連続ドラマとして制作された。映画の最後は、海江田が自らを国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を全世界へ向けて宣言し、日本との交渉を進める意向を示して終わる。その続きとなる沖縄沖海戦、東京湾海戦が舞台となる壮大なバトルシーンを、全8話のドラマの後半で描く。東京で笹野高史(75)演じる日本の竹上登志雄内閣総理大臣と会談した海江田とやまとを、東京湾内に沈めようとする米国の第7艦隊との戦闘は最大の見どころだ。
また、劇場版に未公開シーンを加えた前半は、より多くの登場人物にフォーカスをすることで人間ドラマに厚みを持たせる。中でも、上戸彩(38)演じる報道ニュースキャスター市谷裕美は、かわぐち氏の原作漫画には出ないオリジナルのキャラクターで劇場版での出演シーンは少なかったが、ドラマシリーズでは報道する立場から海江田の1件を通して正義とは何かを考える、観客目線に近いキャラクターとして活躍。笹野演じる竹上も、劇場版では気弱なキャラクターとして描かれているが、ドラマシリーズでは一国のトップとして決断を下すなど、政治家たちが行動を起こす姿も描かれた。
「沈黙の艦隊 シーズン1~東京湾大海戦~」は、初週の9日に1~6話、16日に7~8話を、240以上の国と地域で世界独占配信した。同社が日本の劇場版映画を製作したのは国内で映像制作をスタートして5年で初めてだったが、その後、ドラマシリーズとして全世界に配信するのも初の試みとなった。配信。映画版も手がけた吉野耕平監督が1、2、7、8話、中村哲平監督が3、4話、蔵方政俊監督が5話、岸塚祐季監督が6話を、それぞれ監督した。
原作のかわぐち氏は「連載から30年以上経った現代に、この物語を実写版のドラマとして世界に届けられたこと、そしてたくさんの人に見てもらえたことをとてもうれしく思います」と、改めて実写化を喜んだ。そして「連載当初に比べ、さまざまな状況が変わった今、細かい部分のアップデートを加えながら現代の物語として全く違和感なく描かれていて、登場人物一人一人が丁寧に表現されている点に、制作サイドの皆さんの原作への愛を感じ、“見事な実写化作品”になっていると思っています」と実写化作品を絶賛。「期待以上のドラマ作品で、非常に気に入っています。原作では、伝えたい大切なメッセージは終盤に浮かび上がってきます。是非最後までしっかりと描いてほしいし、それを皆さんにも見て頂きたいです」と続編製作に期待を寄せた。