NHKは21日、横浜流星主演の25年大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の追加キャストを発表した。高橋克実、中村蒼、正名僕蔵、山路和弘、伊藤淳史、六平直政の6人。“江戸の出版王”となる蔦重こと蔦屋重三郎と、故郷・吉原でともに生きる人々を演じる。
出演者の役どころとコメントは以下の通り。
◆高橋克実/駿河屋
吉原を代表する引手茶屋(客に遊女紹介する案内所)「駿河屋」の主であり、蔦重育ての親。
【コメント】舞台は1700年代半ば。華やかな江戸の町人文化が発展した時代。この時代を描いたドラマで真っ先に思い出すのが、昭和46年に放送された「天下御免」。主人公は平賀源内でした。小学生だった私は毎週興奮して見ておりました。そして令和7年に登場する主人公は蔦屋重三郎。自分が出演するというのに、早く見たい!今からワクワクしています!
◆中村蒼/次郎兵衛
駿河屋の実子であり、蔦重の義理の兄。流行りもの好きな放蕩(ほうとう)息子。
【コメント】今回演じる次郎兵衛はちゃんと働かず遊びなどに熱心な息子で、吉原の問題には常にどこか蚊帳の外ではありますが、重三郎が悩みもがいている時に同じ目線で悩み、同じ目線で喜びを分かち合う、義兄だけど友のような存在だと思います。フラフラしている次郎兵衛ですが、どこか憎めずみなさんから愛されるような人物に出来るようにしたいと思います。
◆正名僕蔵/松葉屋
伝説となる名妓を輩出し続ける老舗の妓楼主。
【コメント】老舗妓楼の楼主、すなわち忘八をやらせていただきます。忘八…、すごい言葉ですね。とは言え、役者稼業を生業としている私にもどこか“忘八”めいたところがあるような…。不孝者は否めませんから、さっそく“孝”は欠けておりますし、年長者に従順である意の“悌”も怪しいところです。“忠”“信”は心もとなく、“仁”も“義”も疑わしい。あっという間に忘六です…。そんな忘六者ではありますが、せめて“礼”と“智”はおざなりにせず、役を務めさせていただく所存です。よろしくお願いいたします。
◆山路和弘/扇屋
松葉屋とともに吉原を取りまとめる妓楼「扇屋」の主。
【コメント】この時代、人物、特に絵師たち物書たち版元たち。実は私の大好物でして。十返舎一九や、この蔦重も好きでやらせて頂いた事がございます。さまざまな思惑が渦巻く中、生き残りを賭け江戸市中を、そして吉原を全力疾走する姿。たまりません。さて今回いただいた「扇屋」というお役。蔦重の敵やら味方やら、善人やら悪人やら(多分後者でしょうが…)まだ分かりかねますが、いかが相成ります事やら。乞うご期待。
◆伊藤淳史/大文字屋
新興勢力の妓楼「大文字屋」の妓楼主。愛称は“カボチャ”。どけちで知られる。
【コメント】カボチャと呼ばれたどけち。もう、魅力以外見つかりません! 吉原についての歴史をきちんと学びながら、楽しい作品をお届け出来るよう、スタッフ共演者の皆様と、力を合わせて頑張ります! 私自身、20年ぶりの大河ドラマに出演させて頂けること、大変光栄に思います。よろしくお願いいたします。カボチャ、大好きです!
■六平直政/半次郎
蔦屋向かいの「つるべ蕎麦」の主。幼いころから蔦重たちを見守る。
【コメント】人口100万を超える世界有数の大都市、江戸。その江戸の吉原、五十間道にあった、つるべそばの店を営む、半次郎。この主人・半次郎が私の役です。やぼを嫌い、粋を重んじる、江戸っ子には、3分で食い終わるそばが最も似合っていた。市井の人々に混じって蔦屋重三郎も半次郎のつるべそばを食べながら、さまざまなことを半次郎に相談していた。吉原五十間道のつるべそばの半次郎は江戸のさまざまな変化を日々、目の当たりにしていた。この半次郎が見ていた江戸の人々が織り成す世界も「べらぼう」の毎回の楽しみになるとよいと思います。蔦重と半次郎の2人の関係も楽しみです。
作品は、森下佳子作。蔦重こと蔦屋重三郎は、江戸郊外の吉原の貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れ、引手茶屋の養子となる。血のつながりをこえた人のつながりの中で育まれた蔦重は、貸本屋から身を興して、その後、書籍の編集・出版業をはじめる。
折しも、時の権力者・田沼意次(渡辺謙)が創り出した自由な空気の中、江戸文化が花開き、平賀源内など多彩な文人が輩出。蔦重は、朋誠堂喜三二などの文化人たちと交流を重ね、「黄表紙本」という挿絵をふんだんにつかった書籍でヒット作を次々と連発。33歳で商業の中心地・日本橋に店を構えることになり、“江戸の出版王”へと成り上がっていく。
蔦重が見いだした才能は、喜多川歌麿(染谷将太)、山東京伝、葛飾北斎、曲亭馬琴、十返舎一九といった若き個性豊かな才能たち。その多くは、のちの巨匠となり日本文化の礎となっていく。
しかし時世は移り変わり、田沼意次は失脚。代わりに台頭した松平定信による寛政の改革では、蔦重の自由さと政治風刺は問題になり、財産の半分を没収される処罰を受ける。周囲では江戸追放や死に追いやられるものもあらわれる。蔦重は、その後も幕府からの執拗(しつよう)な弾圧を受け続けるが、反権力を貫き通し、筆の力で戦い続ける。そんな中、蔦重の体を病魔が襲う。命の限りが迫る中、蔦重は決して奪われない壮大なエンターテインメント「写楽」を仕掛けるのだった。
24年夏ごろにクランクイン予定。